アグテック(AgTech)

自宅を農家にする室内農業のGardynが約10億円を調達

▼10/26培養肉セミナーのご案内(画像をクリック)

-------------

 

水耕栽培キットを開発するGardynがシリーズAで1000万ドル(約10億円)を調達した。

Gardynは室内の狭いスペースでも30の植物を栽培できる水耕栽培キットを開発している。

出典:Gardyn

本体はコンパクトな垂直型で、わずか0.1畳のスペースで30の植物を栽培できる。

インテリアとして置いても見栄えするこのシステムは、植物を栽培した経験がない人でもゼロから栽培を楽しめるようになっている。

AIが不在時にも植物を「管理」

Gardynの水耕栽培システムは、365日、自宅で食べる野菜を自宅で栽培するために開発された。

システムが自動的に水や栄養が循環させて、KelbyというAI搭載アプリが植物の成長をモニタリングする。

出典:Gardyn

水が必要なときや、収穫するタイミングになると、アプリを通じてユーザーに知らせてくれる。

といっても、ユーザーが都度、水を植物にやる必要はない。

本体には水タンクがついており、水タンクがいっぱいの状態であれば、(育てる植物の数によるが)数日から2,3週間はシステムが水を循環させて、植物に水を届けてくれる。

出典:Gardyn

旅行で数日不在にするときも安心できる。

毎回植物を枯らしてしまう人には、Kelbyは強力なアシスタントになる。

現在作れる植物は、リーフ野菜のほか、ハーブ、イチゴ、トマト、ハラペーニョ、花など。

栽培できる種類は随時追加されており、自分で種を用意して育てることもできる。

出典:Gardyn

複数のセンサーによって水、温度、湿度などリアルタイムの情報がアプリKelbyに伝わる。本体には高解像度カメラが搭載されており、成長具合をライブで確認することもできる。

自宅が農家になる近未来

新型コロナウイルスの発生で、農家から直接野菜を買う動きは加速した。

サプライチェーンの遮断を経験した社会では、野菜を地域で生産する意識が以前に増して強くなっている。

Revolのように「地元の野菜は地元で作る」ことを理念とする温室農業企業もある。

今後は生産の場を自宅に移す、「自宅が農家になる」動きが強まっていくことは間違いない。

出典:Gardyn

現に、Gardynは2020年を通じて「前月比2桁成長」を経験した。香港を拠点に水耕栽培キットを開発するAsparaも売上が急上昇したことを報告している。

現在は誰もが室内で水耕栽培により野菜を育てることは主流になっていないが、これには水耕栽培キットの価格も関係している。

水耕栽培キットは大多数の人にはまだ「高い買い物」になる。

Gardynも例外でなく、現行価格は799ドル(約8万4千円)。

創業者のRouxel氏もこの点を意識している。

同氏は「経済的に裕福な人だけが買えるものにするつもりはありません。誰もがこれを買える方法を見つけ出すことが重要です」と語り、広く一般市民に商品を提供したいと考えている。

出典:Gardyn

Gardynの水耕栽培キットには「信じられない需要」があるとし、今回調達した資金で、北アメリカでの展開を加速する予定。現在は米国でのみ販売している。

Rouxel氏は昨年、Spoon誌のインタビューに次のように語っている。

「当社がやりたいのは、食へのアクセス方法を早急に変えるソリューションを開発することです」

「今後2年で、今の栽培方法が完全に破壊されるのを確信しています」

Gardynの水耕栽培システムは、現在はまだ誰もが手の届く価格ではないが、コストダウンに成功すれば、365日、自宅で野菜を栽培できる商品を求める人の数は間違いなく増える。

今回の資金調達は、ルクセンブルクに本社を構えるドイツのJAB Holding Companyが主導した。これまでの調達総額は1500万ドル(約15.8億円)となる。

 

参考記事

Gardyn Raises $10M for Its Consumer-Grade Indoor Farm System

 

関連記事

 

▼10/26培養肉セミナーのご案内(画像をクリック)

 

***無料レポートプレゼントのご案内***

無料メールマガジンに登録いただいた方限定で、 

国内外の培養肉開発に取り組む企業をまとめたレポートを無料でお配りしております。

●全66社

●全15ページ

の無料レポートです。

登録は1分で終わりますので、ぜひこの機会にご利用ください。

メールマガジンにご登録いただいた方には、 週1~2回フードテックの最新ニュースをお届けしております。

↓↓↓↓↓

メールマガジン登録はこちらから

 

>> <<

関連記事

  1. 量子ドットを活用して温室フィルムを開発するUbiQD、電気を使わ…
  2. 個人から企業まで|貼るだけで果物の鮮度を保持するシールを開発した…
  3. 穀物の腐敗検知・予測センサーのTeleSenseが約10億円を資…
  4. アボカドの芽の凍結保存に初めて成功|オーストラリアのクイーンズラ…
  5. 農業データ収集ソフトのArableが約20億円を資金調達
  6. コーヒー副産物のアップサイクルに取り組むKaffe Bueno、…
  7. フードロス削減のために米Surge Alertが開発した気候モニ…
  8. 屋内農業用デバイスのiUNUが約7億円を調達、個々の農作物をリア…

おすすめ記事

微生物発酵でシーフードを開発するAqua Cultured Foods、2022年の市場投入を目指す

アメリカを拠点とするAqua Cultured Foodsは、微生物発酵技術によ…

MicroSaltは通常の半分量で、同じ塩味を実現する画期的な塩「MicroSalt®」を開発

アメリカ人は1日平均3.4gの塩分を摂取しているといわれる。これはFDA…

インポッシブルフーズがオーストラリア・ニュージーランド進出へ向け準備

代表的な米代替肉企業インポッシブルフーズが1年以内に株式上場すると言われるなか、…

「発酵」で免疫力のある代替母乳の開発に挑むアメリカ企業Helaina

代替タンパク質の領域では、微生物を活用してタンパク質を作る精密発酵と呼ばれる技術…

安価な成長因子を開発するカナダのFuture Fieldsが約2億3千万円を調達、培養肉を「大衆品」に

培養肉開発のために安価な成長因子を開発するFuture Fieldsがシードラウ…

ビヨンドミートが欧州での小売展開を拡大

ビヨンドミートが欧州全土での小売展開の拡大を発表した。同社はこの春、欧州…

第2回Foovoセミナーのお知らせ

▼聞き流しフードテックニュース▼

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業66社をまとめたレポート(全15ページ)を無料でお配りしております。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(10/25 15:15時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(10/26 09:08時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,881円(10/25 20:00時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP

Fatal error: Uncaught wfWAFStorageFileException: Unable to save temporary file for atomic writing. in /home/xs648694/foodtech-japan.com/public_html/wp-content/plugins/wordfence/vendor/wordfence/wf-waf/src/lib/storage/file.php:35 Stack trace: #0 /home/xs648694/foodtech-japan.com/public_html/wp-content/plugins/wordfence/vendor/wordfence/wf-waf/src/lib/storage/file.php(659): wfWAFStorageFile::atomicFilePutContents('/home/xs648694/...', '<?php exit('Acc...') #1 [internal function]: wfWAFStorageFile->saveConfig('livewaf') #2 {main} thrown in /home/xs648694/foodtech-japan.com/public_html/wp-content/plugins/wordfence/vendor/wordfence/wf-waf/src/lib/storage/file.php on line 35