おいしい水分補給の実現を目指すCirkulが約32億円を調達

 

美味しい水分補給の実現を目指すCirkulが、シリーズBラウンドで3000万ドル(約32億円)を調達した。このラウンドはAF Venturesが主導し、SC.HoldingsSiddhi Capitalなどが参加した。

Cirkulは水にフレーバーを追加することで、美味しく、楽しい水分補給の実現を目指している。

商品は、専用ボトルとセットで使用するフレーバーカートリッジから構成される。専用ボトルに「Sip」と呼ばれるカートリッジを挿入すると、ユーザーは飲料中に追加されるフレーバーを調整することができる。

出典:Cirkul

アメリカ人の75%が慢性的な脱水状態にあると言われ、水にフレーバーを加えることで、美味しい水分補給の実現を目指している。

フレーバーは、ココナッツ、ブルーベリー、レモン、スイカなど40種類以上あり、すべて天然由来で無糖・カロリーゼロ。人工着色料は使用していない。

甘味はスクラロース(FDAによって安全と認められたカロリーフリーな甘味料)、ステビア、純粋なフレーバーエッセンスのいずれかによるもの。

ボトルに水を入れて、カートリッジをセットし、ダイヤルを回してフレーバーの量を調整するだけで、自分オリジナルのドリンクができあがる

出典:Cirkul

水分補給が美味しくなれば、多くの水を摂取できるようになる。1つのSipでボトル6杯分のドリンクを作ることができる。

Cirkulはさまざまなフレーバーの水分補給を提供するほか、ドリンクに使用される材料、輸送にかかるコスト削減も目指している。

Cirkulによると、専用ボトルを使うことで、プラスチックの使用量を84%減らし、輸送による二酸化炭素排出量を99%減らすことができる。ボトルはプラスチックタイプとステンレスタイプの2種類あり、洗浄して繰り返し使える。

出典:Cirkul

販売モデルは、1回限りの購入と、定期購入プランの2プランが用意されている。

プラスチックボトルは12ドルから、ステンレスボトルは24ドルから。定期購入プランでは、最低購入カートリッジ数は8本、27ドル(約3000円)からで、専用ボトルが無料でついてくる。

Cirkulは調達した資金で成長計画を加速し、商品のイノベーションを図る。

Cirkulは2015年に設立されたフロリダを拠点とするスタートアップで、これまでの調達総額は4160万ドル(約45億円)となる。

 

参考記事

Beverage Tech Company Cirkul Raises $30M in Series B Funding

 

おすすめ記事

アイキャッチ画像の出典:Cirkul

 

関連記事

  1. 自動殺菌機能付きウォーターボトルのLARQが約10億円を資金調達…

おすすめ記事

TissenBioFarmが韓国初の細胞農業支援センターで10Kgの培養肉プロトタイプを発表

韓国の培養肉スタートアップ企業TissenBioFarmは先月、韓国初の細胞農業…

精密発酵で着色料を開発するMichromaが約8.4億円を調達

精密発酵により持続可能な天然着色料を開発するMichromaは今月、シードラウン…

バイオミメティクスに着想を得た代替肉企業Plantedが約19億円を調達

スイスの代替肉企業Plantedが今月、シリーズAラウンドで1700万フラン(1…

北大発のFloatmeal、ウォルフィアの本格生産に向けた実証試験を開始

北海道大学発のスタートアップFloatmealは先月、ウキクサの1種であるウォル…

精密発酵でラクトフェリンを開発する米De Novo Foodlabs、商用化に向けて約2.2億円を調達

ノースカロライナ州に拠点を置く精密発酵企業De Novo Foodlabs(旧称…

代替肉ビヨンドミートが初の海外工場となる中国生産施設をオープン

アメリカの代表的な代替肉スタートアップ、ビヨンドミートが中国現地の生産工場の開設…

精密発酵レポート・予約注文開始のお知らせ

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

精密発酵レポート・予約注文開始のお知らせ

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovoの記事作成方針に関しまして

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(10/22 13:54時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(10/22 23:25時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(10/22 03:09時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(10/22 19:49時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(10/22 12:07時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(10/22 22:46時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP