微生物発酵は、代替タンパク質における第3の柱として注目される。発酵ベースのタンパク質開発に取り組む企業は2019年、2020年の2年で特に急増しており、51社中、半数以上の28社が過去2年に登場した。
国別ではアメリカ、イスラエルにスタートアップが集中している(GFIのリストには日本企業はない)。
これらの企業は、従来の発酵技術、バイオマス発酵、精密発酵を活用した企業をまとめたものとなる。この3領域において、近年、特に注目されるのが精密発酵技術といえる。上記グラフの51社中、23社が精密発酵企業となる(本記事では23社を紹介)。
精密発酵とは、微生物を「生産工場」として目的のタンパク質を生成させることを指す。
Rethink Xの報告書は、精密発酵を含む食のイノベーションによって、2030年までに牛製品の需要は70%落ち込み、2035年までに80%~90%減少すると予測。
2030年までにアメリカの家畜牛数が半減し、ほかの畜産市場も同様の軌跡をたどるとしている。一方で、精密発酵産業が2030年までに最低70万の仕事を創出すると予想している。
Rethink Xが報告する精密発酵が畜産にもたらすインパクトの詳細については別記事で改めてまとめることとして、本記事では現在、世界に登場している精密発酵のスタートアップ企業をまとめた。
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