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ポーランドNapiFerynがなたね油粕から代替タンパク質Rapteinを開発|大豆にかわる新しい植物性タンパク質となるか?

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万能の肥料として活用されるなたね(菜種)油粕。

なたね油粕とは、アブラナから油を搾り取った残渣、つまり残り物のこと。化学肥料を含まず、窒素の成分が豊富で、安心して使える肥料として広く使われている。

しかし、機能性食品として使用される例はまだ少ない。

そんな中、ポーランド発のスタートアップNapiFerynは、なたね油粕から代替タンパク質粉末Rapteinを開発している。

出典:NapiFeryn

NapiFerynのなたね油粕をベースとした代替タンパク質粉末Rapteinは現在、量産化のフェーズにある。くせのない風味をもつRapteinは、パン、プロテインバー、肉、卵などさまざまな食品に使うことができるという。

技術のポイントは溶媒の使い方

油粕からタンパク質を抽出する方法はこれまでにも開発されているが、脂肪分を抑えて、機能性を保持した状態で、大量かつ効率的にタンパク質を提供できないという課題があった。

NapiFerynの特許技術を使うと、なたね油粕からタンパク質の天然特性を保持した状態で、タンパク質を分離、精製することができる

NapiFerynはアブラナを前処理した後に、穏やかかつ非破壊的な条件下でタンパク質を水溶性溶媒によって抽出し、GRAS有機溶媒を用いて分留、濃縮、精製する。

タンパク質の抽出、分留、濃縮工程には既存技術を使っているが、プロセスの後半で水溶性溶媒を2つ以上の溶媒に変えることで液相の極性を変えている。これによりタンパク質の溶解性が変わり、精製率が変わるという。

Rapteinの製造プロセス 出典:WO2020016222 (A1)

この手法は、アブラナ以外にレギューム、レンズ豆にも適用できるという。

FOOD navigaotorの昨年の報道によると、NapiFerynは商品として販売するのではなくメーカーとライセンス契約し、メーカー自身で製造してもらう予定。メーカーがNapiFerynの選定した販売パートナーに製品を販売する流れとなる。

つまり、NapiFerynが選定した販売パートナーだけに販売することに同意した企業のみ、同社技術を使うことができる。昨年の時点では、販売パートナーは公開されていないが、1社に絞ることを明かしている。

大豆にかわる植物性タンパク質となるか?

植物性タンパク質といえば、真っ先に思い浮かべるのが大豆だ。実際に、植物性タンパク質の9割以上は大豆を使っている。

しかし、大豆から食用油を抽出する過程では有機溶媒であるヘキサンを使う。

Rapteinと大豆の違いの1つは、製造プロセスではヘキサンを使わないこと。この点で、NapiFerynとライセンス契約する企業が増えれば、大豆にとって代わる新たな植物性タンパク質源となるかもしれない。

農業副産物をアップサイクルしようという勢いは増している。たとえば、デンマークのKaffe Buenoはコーヒー粕から化粧品や機能性食品をつくっている。

食料廃棄物のアップサイクルの市場規模は467億ドル(約5兆円)と言われており、Upcycled Food Associatonなど協会も誕生している。

クランチベースによると、NapiFerynは2014年に設立されたポーランドのスタートアップ。これまでに総額540万ユーロ(約6億6千万円)を調達している。

 

参考記事

Could rapeseed protein be the new soy? Start-up develops tech for ‘Raptein’ extraction

NapiFeryn’s Technology Upcycles Post-Processed Rapeseed Into Usable Protein Powder

From trash to treasure: Upcycled food waste is worth $46.7B

WO2020016222 (A1):METHOD FOR PREPARING PROTEIN-FIBRE CONCENTRATES FROM PLANT MATERIAL

CN110891428A:用于从植物材料中分离蛋白质的方法

Crunchbase.com/organization/napiferyn-biotech

アイキャッチ画像の出典:NapiFeryn

 

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