代替プロテイン

ユニリーバ、植物性の代替肉・代替乳製品の年間売上目標を約1200億円に

 

このニュースのポイント

 

ユニリーバが植物由来食品の年間売上目標を10億ユーロに設定

●5年~7年以内の実現を目指す

代替肉と代替乳製品を強化する

●イギリス・テスコは5年で植物肉の売上3倍目標を発表

 

 

オランダ・イギリスの食品・日用品大手のユニリーバが今後5年から7年に、植物由来の代替肉・代替乳製品の年間売上目標を10億ユーロ(約1200億円)とすることを発表した。

これは、より健康的な食事への移行支援、グローバルフードチェーンによる環境負荷の軽減という、ユニリーバのFuture Foodsキャンペーンの一部となっている。

同社は、今回発表した売上目標を、代替肉と代替乳製品の強化によって実現する予定

具体的な施策は次のとおり。

 

●オランダの植物肉ブランドThe Vegetarian Butcher(ベジタリアン・ブッチャー)の商品展開を拡大

●Hellmann’sのマヨネーズ、MagnumやBen & Jerry’sのアイスクリームなど植物由来の代替商品の強化

 

The Vegetarian Butcherはユニリーバが2018年に買収したオランダの植物性代替肉ブランド。同社はこれまでにThe Vegetarian Butcherのブランドを世界30カ国以上に展開しているが、今後はさらにマーケットを拡大したいとしている。

出典:Vegetarian Butcher

2019年、ユニリーバはファーストフード大手のバーガーキングのサプライヤーとして選定された。これにより、ドイツ・バーガーキングを皮切りに、ヨーロッパ、中東、アフリカでThe Vegetarian Butcherの植物性バーガー、ナゲットを販売している。今年9月には、香港のレストランで期間限定で提供された。

代替乳製品では、有名なヴィーガンブランドである、Hellmann’sのマヨネーズ、MagnumBen & Jerry’sのアイスクリームを強化したい考え。

出典:Ben & Jerry’s

ヴィーガンアイスクリームのMagnumは2019年に英国でベスト・ヴィーガンアイスクリームを受賞している。

世界の食品大手企業の4割が植物由来食品に注力

植物性代替食品市場は世界的に成長を続けている。

FAIRRのレポートによると、代替タンパク質の市場規模は2025年までに179億ドル(約1.8兆円)にまで成長する見込み

同レポートによると、世界の食品大手企業4割が、植物性の代替肉や代替乳製品の開発・販売に注力するチームを有している

この中には、クルーガーテスコネスレユニリーバがおり、成長する代替肉市場トップの「パイオニア」として、ユニリーバとテスコがあげられている。

2019年、ユニリーバはイノベーションセンター「Hive」に9400万ドルを投資した。この拠点では、Knorr、Hellmann’s、The Vegetarian Butcherなどのブランドに特化した植物ベースの材料やサステイナブルな食品包装の研究を行っている。

出典:Hellmann’s

テスコは5年で植物肉の売上3倍を目標に

ユニリーバが新たな年間売上目標を発表する前の10月、イギリスの小売大手テスコは今後5年に植物性代替肉の売上を3倍にすることを発表した。

目標を達成する施策としてテスコは、

 

●全店舗の20カテゴリーで植物性代替食品の商品を追加し、

 

●植物性代替食品を値下げする

 

としている。

テスコはさらに、タンパク質商品全体に占める植物性代替タンパク質商品の売上を毎年公表することも宣言した。この動きは、競合他社にも同じく透明性を公表する圧力となるだろう。

こうした食品大手の取り組みは、持続可能な世界を実現するうえで非常に望ましい。

オスロを拠点とする非営利団体EATの報告によると、G20の国民が肉と乳製品の消費を減らせば、カーボンバジェットの40%を確保できるという

カーボンバジェットとは、気温上昇をあるレベルまで抑えたい場合に、すでに排出した量を除き、あとどれくらい温室効果ガスを排出できるかの概念を数値化したもの

手取りが25万円で、生活費に10万使うと、使えるお金として15万円が残る計算と同じだ。

ユニリーバの生鮮食品部門部長のHanneke Faberは次のように述べている。

「世界的な食品大手として、世界の食料システムの変革に寄与することは私たちの重要な任務です。健康で植物ベースの食品をすべての人が手に入れられるようにするのは、当社の責任なのです」

 

参考記事

Unilever Sets €1 Billion Plant-Based Meat & Dairy Alternatives Annual Sales Target

Unilever sets bold new ‘Future Foods’ ambition

Plant-Based Pioneer: Tesco Pledges 300% Sales Increase For Meat Alternatives Within 5 Years

アイキャッチ画像の出典:The Vegetarian Butcher

 

 

***無料レポートプレゼントのご案内***

無料メールマガジンに登録いただいた方限定で、 

国内外の培養肉開発に取り組む企業をまとめたレポートを無料でお配りしております。

●全66社

●全15ページ

の無料レポートです。

登録は1分で終わりますので、ぜひこの機会にご利用ください。

メールマガジンにご登録いただいた方には、 週1~2回フードテックの最新ニュースをお届けしております。

↓↓↓↓↓

メールマガジン登録はこちらから

 

>> <<

関連記事

  1. ゲイツ氏、ベゾス氏が支援するNature’s Fyn…
  2. KFCがシンガポールで植物肉バーガーの販売を期間限定でスタート
  3. インポッシブルフーズが開発中の代替ミルク・Impossible …
  4. 韓国企業Zikooinは廃棄される穀物を使って代替肉Unlime…
  5. 植物性代替肉SavorEatがイスラエルでIPO(上場)、202…
  6. スペイン政府がBioTech Foodsの主導する培養肉プロジェ…
  7. ピーナッツから代替肉を作る中国企業HaoFood、2021年に中…
  8. バイオミメティクスに着想を得た代替肉企業Plantedが約19億…

おすすめ記事

韓国企業Zikooinは廃棄される穀物を使って代替肉Unlimeatを開発

韓国のスタートアップ企業Zikooinは、ユニークな方法で代替牛肉Unlimea…

自宅を農家にする室内農業のGardynが約10億円を調達

水耕栽培キットを開発するGardynがシリーズAで1000万ドル(約10億円)を…

「食べられる」食品包装用フィルムをインド・ロシア研究チームが開発

インドとロシアの研究者は、果物、野菜、肉、水産物を包装するための食用の食品フィル…

培養肉はどんな産業を生み出すのか?|SKSJ2020参加レポート

培養肉が社会・環境にもたらすインパクトは大きい。動物を殺さずに肉を作れる…

微生物、空気、電気を使ってタンパク質を開発するSolar Foodsが約13億円を調達

微生物、空気、電気を使ってタンパク質を開発するソーラーフーズ(Solar Foo…

バイオミメティクスに着想を得た代替肉企業Plantedが約19億円を調達

スイスの代替肉企業Plantedが今月、シリーズAラウンドで1700万フラン(1…

フードテックを理解するのに役立つ書籍

 

 

 

情報を論理的に読み解く方法を学べる書籍

【運営者おすすめ】

 

▼今ならKindle unlimitedで無料で読めます▼

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業66社をまとめたレポート(全15ページ)を無料でお配りしております。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

PAGE TOP