レストランテック

クラフト・ハインツがカスタマイズ可能なソースディスペンサーHEINZ REMIXを発表

 

グローバルな食品メーカー・クラフト・ハインツは、同社初のカスタマイズ可能なソースディスペンサーHEINZ REMIX発表した

わずか6ヶ月で開発されたHEINZ REMIXは、200以上のソースを組み合わせられるもので、同社の食品部門であるAway From Home部門の最新のイノベーションとなる。

HEINZ REMIXは今月開催された全米レストラン協会(NRA)ショーで披露されたほか、今年後半から来年初頭にかけてレストランに試験導入される。

HEINZ REMIXでカスタマイズソースを作成するには、タッチスクリーンを操作して、ハインツ・ケチャップ、ランチ、57ソース、BBQソースからベースを選択する。次に、ハラペーニョ、スモーキーチポトレ、バッファロー、マンゴーなどの「強化剤」を加える。「強化剤」は低、中、高の3つの強度から選択できる。

消費者の真のニーズを探る

全米レストラン協会(NRA)ショーの様子 出典:Kraft Heinz

同社のディスラプション部長を務めるAlan Kleinerman氏は、「企業として、私たちは成長を促進し、消費者に新たな体験を生み出すために、より大きく意図的な挑戦をすることで、イノベーションを通じた変革を進めています」と述べている。

さらに、「HEINZ REMIXは単なるソースディスペンサーではありません。消費者のトレンドとフレーバーの好みをリアルタイムで把握し、対応するのに役立つインサイトエンジンであり、ビジネスモデルの基盤となるものです」と述べ、消費者を第一としたイノベーションの必要性に触れている。

CNBCの報道によると、顧客はクラフト・ハイウンツに対し、よりスパイシーな調味料や、甘さと風味を組み合わせた調味料を求めており、レストラン経営者は同社に、バリエーションの増加を求めてきたという。消費者と外食サービスの声が、HEINZ REMIXの主なインスピレーションとなったとKleinerman氏はCNBCに明かしている。

クラフト・ハイウンツは、ソースディスペンサーのデータを活用して、食料品店で発売する新製品を決めることを計画している。消費者が欲しいと言いながら買わない製品ではなく、本当に望んでいる新製品を作り出したいと考えている。

 

参考記事

Kraft Heinz Unveils HEINZ REMIX™, The First Customizable Digital Sauce Dispenser

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Kraft Heinz

 

関連記事

  1. Chipotleがトルティーヤチップス製造ロボット「Chippy…
  2. Hyper-Robotics、「箱」の中でロボットがピザを作る完…
  3. 米Bowlton Kitchensの1時間に300の調理が可能な…
  4. 食品業界の共通課題に挑む 「未来型食品工場コンソーシアム」、原料…
  5. テックマジック、炒め調理ロボット「I-Robo2」を駅構内に初導…
  6. 米Bridge Appliancesが開発した卵調理を自動化する…
  7. オランダのEatch、ロボット調理による冷凍ミールの一般向け販売…
  8. 夕飯の準備は出社前の2分で完了!冷蔵機能のあるスマート調理器具S…

おすすめ記事

フランスのピザロボットレストランPazziが操業停止

フランス、パリに設置されていたピザロボットレストランPazziが操業を停止した。…

卵黄・卵白に分かれた植物ベースの全卵を開発するFloat Foodsが約1億8000万円を調達

シンガポールを拠点とするフードテック企業Float Foodsが、シードラウンド…

インポッシブル・フーズの大豆レグヘモグロビンをEFSAが安全と判断:GMOパネルが結論を発表

米インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)の大豆レグヘモグロビ…

精密発酵セミナー動画-2022年1月開催-

2022年1月に開催した精密発酵セミナーの視聴用ページです。会員の方だけ…

バイオミメティクスに着想を得た代替肉企業Plantedが約19億円を調達

スイスの代替肉企業Plantedが今月、シリーズAラウンドで1700万フラン(1…

Moolec Science、ウシミオグロビンを生成するエンドウ豆で米国農務省の承認を取得

ルクセンブルクに拠点を置く植物分子農業企業Moolec Scienceは今月、米…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(07/09 15:27時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(07/10 01:26時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(07/10 05:24時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(07/09 21:30時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(07/09 13:30時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(07/10 00:36時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP