Foovo Deep

米ColdSnap、常温ポッドから2分で作れるソフトクリームマシンを年末に発売へ

 

カフェや観光地のお土産ショップなどで販売されるソフトクリームには、カップを専用マシンにセットして、押し出して提供されるものが多い。1回分のソフトクリームを無駄なく作れるが、使用されるカップは冷凍保存する必要があり、電気を消費するのが難点だ。

アメリカのフードテック企業ColdSnapが開発したソフトクリームマシンは斬新だ。

こちらも専用ポッドを使用するが、ポッドは常温保存でき、冷蔵の必要がない。ポッドをマシンにセットすると、わずか2分以内でソフトクリームが仕上がるというから驚きだ。

子供のアイディアから生まれたColdSnap

出典:ColdSnap

ColdSnapは、創業者Matthew Fonte氏の2人の子供のアイディアから始まった

毎晩、就寝前に親子3人は課題を解決するための発明日記をつけていた。そのトップリストの1つが、「使いやすい1回分のアイスクリームマシンの作り方」だった。

子供たちが考えた「約2分で問題なくアイスクリームを作ってくれるキューリング式マシン」のアイディアに可能性を感じたFonte氏は、2018年にColdSnapを設立した。

同社ソフトクリームマシンの使い方は簡単だ。

まず、アルミポッドをマシン上部に挿入し、蓋が完全に閉まるまでスライドを前方に引く。90~120秒待つと、ソフトクリームができあがる。「冷凍、混合、分注中に製品がマシンに触れない」ため、使用後にマシンを清掃する必要はない(アイスミックスそのものがマシンに触れないという意味だと思われる)。

冷凍保存だけでなく煩雑な清掃も不要にしている点も魅力といえる。

コールドチェーンから脱却するアイスクリーム

出典:ColdSnap

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:ColdSnap

 

関連記事

  1. 個人から企業まで|貼るだけで果物の鮮度を保持するシールを開発した…
  2. タイ食品大手のCPフーズがイスラエルの培養肉企業フューチャーミー…
  3. Moleyが自動調理ロボット「モーレイ・ロボット・キッチン」の販…
  4. アレフ・ファームズが培養肉のパイロット生産施設を今夏にオープン、…
  5. 「競争よりも共創」代替肉で環境問題に挑むネクストミーツが目指すも…
  6. SJW Roboticsがアジア料理を作る自律型ロボットレストラ…
  7. Nature’s Fyndがカナダで微生物由来タンパク質Fyの認…
  8. 植物の葉から食用タンパク質を開発するLeaft Foodsが約1…

精密発酵レポート好評販売中

おすすめ記事

Steakholder Foodsが世界初のバイオ3Dプリンターによる培養ハタの切り身を発表

イスラエルの培養肉企業Steakholder Foodsは、世界初のバイオ3Dプ…

スイスの小売大手ミグロスがビーガンゆで卵を発売

スイスの小売大手ミグロスが植物性のゆで卵の発売を発表した。ミグロスの子会社ELS…

BioCraft Pet Nutrition、社名変更とともに培養ペットフードの商用化に注力

ペットフード市場向けに培養肉を開発する最初の企業であるBecause Anima…

細胞由来のウナギ、マグロ、タイを開発するUmami Meatsが約2.7億円を調達

写真はイメージ画像ウナギ、マグロなどの培養シーフードを開発するシンガポー…

米イート・ジャスト、年内または2022年に30億ドルのIPOを目指す

植物卵・培養肉を開発するアメリカのイート・ジャストが、今年第4四半期から2022…

The Every Company、世界初の精密発酵タンパク質を使ったアルコール飲料を発売

精密発酵により卵白タンパク質を製造販売する米The Every Companyは…

次回Foovoイベントのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

培養魚企業レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,724円(12/05 10:48時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(12/05 20:08時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(12/05 23:31時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(12/05 17:01時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(12/05 09:52時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(12/05 19:39時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP