代替プロテイン

シンガポールFloat FoodsがインドネシアにフードインキュベーターNEWFOOD Startup 2020設立を発表

 

シンガポールの植物由来食品スタートアップFloat Foodsは、フードインキュベーターUltra Indonesiaと提携して、植物性フードインキュベーターNEWFOOD Startup 2020をインドネシアに設立した。

インドネシアで高まる植物由来食品の需要にこたえるために、開発のスピードアップを支援する。

NEWFOOD Startup 2020はインドネシア初の越境フードインキュベーターとなる。

プログラムには、植物由来食品を開発するインドネシア企業が参加する。対象は、植物性の代替肉・代替乳製品、代替プロテイン技術、包装ソルーションなどの分野に関わるフードテック企業。トップ10の企業は、約260万円(25000ドル)の資金援助を受ける。

出典:NEWFOOD Startup 2020

新型コロナウイルスのパンデミックによって、安全で健康な食品に対するニーズは急激に高まった。NEWFOOD Startup 2020の設立は、こうした人々の植物性食品へのニーズの高まりにこたえるためだ。

インドネシアで最近実施された世論調査では、植物性プロテインへの関心と植物性食品への切り替えを希望する声はいずれも高く、買い物客の約4分の1は今後もベジタリアンフードを選ぶことが示されている。

こうした植物性プロテインへの関心の高まりには、食肉工場におけるコロナウイルスのクラスター発生のほかに、従来の食肉加工工場の安全面・倫理面に対する問題意識も関係している。

ここ数年、インドネシアの植物性プロテイン市場は爆発的に成長を遂げており、アジア太平洋全体についていえば、2020年から2025年までの植物性プロテイン市場はCAGR(年平均成長率)が6%に達すると予想されている。

NEWFOOD Startup 2020のプログラムはすべてオンラインで実施される。登録は2020年9月25日まで。

最終的に11月16-17日のオンラインデモでTOP10が選出され、各社約260万円の資金援助を受ける。

 

参考記事:

Plant-Based Incubator NEW FOOD Startup 2020 Launches In Indonesia

Singapore’s Float Foods Unveils a Plant-Based Food Incubator for Indonesia

NEWFOOD Startup 2020

Asia-Pacific Plant Protein Market – Analysis of Growth, Trends, and Progress (2020 – 2025)

関連記事

  1. ポーランド企業NapiFeryn Biotech、菜種油粕由来の…
  2. ドイツのThe Cultivated B、EFSAに向けた培養ソ…
  3. 米Liberation Labs、Viviciと製造パートナーシ…
  4. Motif FoodWorks、分子農業でヘムを開発するためパー…
  5. Veganzが開発したシート状の代替ミルク製品Mililk|環境…
  6. 6つの豆タンパク質から代替魚を開発する米Good Catch、カ…
  7. ベルギーのPaleoがペットフード業界に参入|精密発酵ミオグロビ…
  8. 欧州議会、代替肉の「ステーキ/バーガー」表示制限案で交渉方針を採…

おすすめ記事

世界初!イート・ジャストが培養肉料理のデリバリーをシンガポールで開始

培養肉を使った世界初の食品デリバリーが始まる。代替卵・培養肉をてがける米…

Gelatex、年間300トンの培養肉生産を可能とする足場生産の試運転をスタート

培養肉用の足場を開発するエストニアのGelatexは先月、ナノファイバー材料の開…

植物サーモンのNew School Foods、カナダでのレストラン展開を加速|IKEA支援と今後の展開を考察

植物サーモンを開発するカナダ企業New School Foodsが、Gordon…

米Upside Foodsが新たに培養鶏ひき肉製品を発表

カリフォルニア州を拠点とするUpside Foodsは、新たな製品として培養鶏ひ…

Fresh Insetがペルーで鮮度保持ソリューション「Vidre+」を登録

鮮度保持ソリューションVidre+を開発したポーランド企業Fresh Inset…

モサミート、スイス当局に培養牛脂の新規食品申請を提出|世界の申請状況まとめ

2025年4月1日更新オランダの培養肉企業モサミート(Mosa Meat)は今月、スイス連邦…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(11/06 16:13時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(11/07 02:48時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(11/07 06:20時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(11/06 22:12時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(11/06 14:13時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(11/07 01:31時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP