デリバリー

Starshipの宅配ロボット、米スーパーSaveMartに初登場!食料品デリバリーを開始

Starshipの宅配ロボットが、アメリカのスーパーSave Martに初登場する。

同社ロボットがアメリカのスーパーマーケットに導入されるのは今回が初めて。

提携を発表したのはアメリカのスーパーSave Mart。カリフォルニア州モデストのSave Martに導入される。

Starshipのロボットは約9kgの荷物、または買い物袋3つまで運んでくれる。対応可能な範囲は約6キロ。

デリバリーロボットを使いたい場合は、Starshipのアプリから予約する。Save MartにはStarshipのロボット30台が使用されており、距離によって料金は異なるという。

出典:Starship

キャンパスロボットから食料品宅配ロボットへ

Starshipのロボットはこれまで大学キャンパスの宅配に使われてきた。ジョージ・メイソン大学、ピッツバーグ大学、ウィスコンシン大学マディソン校などの大学に導入されている。

しかし、コロナウイルスのパンデミックによる教育のオンライン移行に伴い、キャンパスでのデリバリー需要は減退した。そこで、同社が考えたのが、コロナウイルスによって需要が急上昇した、人を介さない、コンタクトレスな食料品デリバリーだ。

Starshipの食料品デリバリーは、アメリカに先駆けてイギリスですでに開始している。人々がStarshipのアプリで配達先の住所・注文を入力すれば、1時間ほどでロボットが配達にやってくる。

出典:Starship

ロボットには9個のカメラ、8個の超音波センサー、4個のレーダーに加え、GPSやさまざまなモーションセンサーが搭載されている。

ロボットは歩道を進むため、Googleマップなどは使わずに独自マップを開発した。

出典:Starship 歩道、車道、交差点を可視化した予備マップ

Starshipはサンフランシスコを拠点とするロボットメーカー。

スカイプ開発者であるAhti Heinlaとヤヌス・フリスによって2014年に設立された。

コロナウイルスによるパンデミックは依然として続いている。Starshipと提携するスーパーが増えていくことを期待したい。

 

参考記事:

Save Mart Cos. First U.S. Grocer to Launch Starship Delivery Robots

Starship Robots Now Delivering Groceries for Save Mart in Modesto, CA

How Starship Delivery Robots know where they are going

 

関連記事

  1. ドローンによる「空飛ぶ」果実収穫ロボットを開発したTevel A…
  2. サムスンがIoTアプリに買い物機能を備えた「SmartThing…
  3. 未来のバーテンダーはロボット?Rotenderはドリンクを大量に…
  4. ホームメイド料理をデリバリーするShefが約22億円を調達
  5. トッピングが選べるソフトクリーム自販機iCream、今後はアニマ…
  6. ドイツ発のAitmeはキオスク型自律調理ロボットを開発
  7. Picnicがピザ組み立てロボットの予約注文受付をスタート
  8. フードロスに取り組む米Apeel Sciencesが約274億円…

おすすめ記事

培養肉企業21社の生産工場・稼働状況まとめ-2022年11月時点-

2020年12月にシンガポールで培養肉が世界に先駆けて販売されてからもうすぐ2年…

二酸化炭素を使用して代替脂肪を開発するスウェーデンのGreen-On|食料生産から農業と耕作地を取り除くPower-to-food技術

今年1月に発表された「Fat Revolution is coming(脂肪革命…

2021年の代替タンパク質投資額は50億ドルとGFIが報告、2020年の約1.6倍に成長

代替タンパク質の普及を推進する非営利団体Good Food Institute(…

微生物、空気、電気を使ってタンパク質を開発するSolar Foodsが約13億円を調達

微生物、空気、電気を使ってタンパク質を開発するソーラーフーズ(Solar Foo…

Nature’s Fyndの微生物発酵によるタンパク質「Fy」が米国FDAよりGRAS認証を取得

微生物発酵により代替タンパク質を開発するNature’s Fyndが、米国の食品…

イート・ジャストの代替卵JUST Eggが欧州の安全性承認を取得

米イート・ジャストの代替卵JUST Egg(ジャスト・エッグ)の主要成分が、欧州…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovoセミナー開催のお知らせ

Foovo Deepのご案内

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovoの記事作成方針に関しまして

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(01/26 14:33時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(01/26 00:12時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(01/26 04:03時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(01/26 20:28時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(01/26 12:42時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(01/25 23:27時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP