Foovo Deep

MeaTechが低コストな培養脂肪の生産方法で米国仮出願を提出

 

イスラエルの培養肉企業MeaTechは、米国特許商標庁(USPTO)に植物由来成分のみを使った培養脂肪(油脂)の独自手法について仮出願をした

この特許は、植物成分だけを使って胚性間葉系幹細胞(eMSCs)を脂肪細胞へ分化させる手法に関するもので、これにより、和牛など霜降り肉にみられる筋肉内脂肪を「大幅に低コスト」で再現できるようになる。

関連する成分はすべて植物から供給されるため、動物由来成分への依存を減らしたいMeaTechにとって大きな前進となる。

出典:MeaTech

同社の培養脂肪は、独立した製品または培養肉に組み込むものとして使用される。

「この仮出願がカバーする新しい手法は、100%植物由来成分を使用してeMSCsを脂肪細胞へと分化させます。

私たちは培養脂肪および培養タンパク質を生産する技術開発に取り組んできましたので、低コストな植物を使った細胞培養物(脂肪)をバイオプリント製品とハイブリッド製品に使用できることに感激しています。

私たちの最終目標は、培養肉が従来の肉と同じ味、食感、栄養価を備えるようになることです」(CEOのSharon Fima氏)

MeaTechはこれまでにバイオプリンティングプロセスに関する特許も出願している。同社は今年3月に米国ナスダック市場に上場し、培養肉でアメリカ上場を果たした最初の企業となった。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

関連記事

  1. 培養魚のB2B製造ソリューションの提供を目指すUmami Bio…
  2. 歴史ある伊食肉メーカーGruppo Tonazzo、食肉事業から…
  3. 培養脂肪を開発するMission Barnsが約26億円を調達、…
  4. 米培養肉Upside Foods、カリフォルニアに培養肉工場を開…
  5. 3Dプリント肉のSavorEatがアメリカの大学への試験導入でソ…
  6. 培養肉開発用の成長因子を低コストで量産するCore Biogen…
  7. 植物細胞培養でカカオを開発するKokomodoが約1.1億円を調…
  8. 欧州における精密発酵企業の規制ステータス最新状況(2024年10…

おすすめ記事

培養肉用の食用足場を開発する米Matrix Meatsがシードラウンドで資金調達を実施

このニュースのポイント●米国Matrix Mea…

挑戦 × 伝統 × 地方創生 — 魚ビジネスの未来を探る「魚ビジネスEXPO」参加レポート

18日、「ニッポンの魚ビジネスEXPO」が東京田町で開催された。Foovoで普段…

Umami BioworksとShiok Meatsが合併計画を発表

シンガポールの培養シーフード企業Umami BioworksとShiok Mea…

赤い微細藻類で代替肉を「血の滴る肉」に変えるイスラエル企業Yemoja

微細藻類を活用した成分開発に取り組むイスラエル企業Yemojaは、化粧品用の成分…

大手食品メーカーの精密発酵食品への参入・販売状況【Foovo独自】

ダノンは今月、ミシュランら3社と協力して、フランスに精密発酵のスケールアップを加…

米Bowlton Kitchensの1時間に300の調理が可能な料理ロボット、在庫管理も自動化

このニュースのポイント●Bowlton Kitc…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(04/18 15:00時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(04/19 00:47時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(04/19 04:45時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(04/18 21:00時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(04/18 13:05時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(04/19 00:02時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP