Foovo Deep

培養サーモンの米Wildtype、レストラン・小売との提携を発表

 

細胞培養による培養サーモンを開発するアメリカのWildtype(ワイルドタイプ)は昨年12月、寿司バーを運営するSNOWFOXとファストカジュアルレストランを運営するPokéworksとの提携を発表した

2社との提携により、Wildtypeの細胞培養サーモンがFDAの許認可を取得後、消費者に広く提供される準備が整った。

培養サーモンのWildtype、レストラン・小売との提携を発表

出典:Wildtype

2016年にサンフランシスコに設立されたWildtypeは、魚から採取した細胞をバイオリアクターで培養することで、本物のサーモンを開発している。

同社は昨年、サンフランシスコに工場を開設した。この工場は長期的に生産能力を最大90トン(1日あたり約240キログラム)まで増産できる。

国連の2020年の報告によると、世界の魚資源の80%以上が完全に利用または乱獲されていると推定される。一方、シーフードに対する需要は増えており、世界人口と消費の増加により、2030年までにさらに2800万トンのシーフード生産が必要になると予想される

出典:Wildtype

魚を使わない代替魚は、限られた海洋資源の保護につながるだけでなく、水銀汚染、プラスチック汚染、混獲、燃料による温室効果ガス排出など、漁業を取り巻く多くの課題を回避できるため、参入するスタートアップ企業が近年急増している。

プレスリリースによると、より持続可能な水産業の促進を支援するために、Wildtypeはミッションを重視した企業を探していた。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Wildtype

 

関連記事

  1. 韓国の代替肉企業Zikooinが約26億円を調達、植物肉工場を来…
  2. 培養魚のブルーナル、粗利率75%を達成するための技術開発を発表
  3. 植物の葉から食用タンパク質を開発するLeaft Foodsが約1…
  4. チリのユニコーン企業NotCoが約259億円を調達、アメリカに続…
  5. BlueNaluがアジアへの培養魚販売に向けて三菱商事、タイ・ユ…
  6. カナダのNew School Foods、ホールカットの植物サー…
  7. シンガポールの培養魚企業Umami Meatsが日本進出を発表
  8. 培養油脂のMission Barnsが食肉加工企業と提携、培養ソ…

精密発酵レポート好評販売中

おすすめ記事

Nature’s Fyndが菌類由来の代替肉を米ホールフーズで発売、来年には大規模工場を稼働

微生物発酵により代替肉や代替乳製品を開発するアメリカ企業Nature's Fyn…

Mycorenaのパイロット工場、拡張により欧州最大のマイコプロテイン工場に

マイコプロテインを使った代替肉を開発するスウェーデン企業Mycorenaは、スウ…

CellMeatは自社開発したウシ胎児血清フリーの培地を用いて細胞培養による独島エビのプロトタイプを開発

韓国のCellMeatは細胞培養用のウシ胎児血清(FBS)フリー培地を開発し、こ…

韓国の培養肉企業SeaWith、2030年までに培養ステーキ肉を1kgあたり3ドルへ

培養肉を開発する韓国企業Seawithが、新たな目標を発表した。同社はこ…

中国の培養肉Joes Future Foodが約12億円を調達、実証プラント建設へ

中国の培養肉企業Joes Future Food(中国語名:周子未来)がシリーズ…

精密発酵で脂肪を開発するNourish Ingredientsが約39億円を調達

精密発酵で脂肪を開発するオーストラリア企業Nourish Ingredients…

次回Foovoイベントのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

培養魚企業レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,724円(12/01 10:47時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(11/30 20:06時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(11/30 23:29時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,100円(11/30 17:00時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(12/01 09:51時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(11/30 19:37時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP