キッチンOS

中国OrionStar(猎户星空)がバリスタロボットRobotic Coffee Masterを発表、コーヒーを皮切りに飲食全体を狙う

中国Cheetah Mobileのロボット部門であるOrionStar(中国語:猎户星空)は、コーヒーをいれるバリスタロボットRobotic Coffee Master(中国語名:智咖大师)を発表した。

北京で行った発表イベントは、中国の老舗漢方製薬メーカー同仁堂の小売店・同仁堂知嘛健康とのコラボという新旧の組み合わせで行われた。

Robotic Coffee Masterは6軸ロボットで、コーヒーをいれる複雑なテクニックをAIで組み込まれている。

出典:OrionStar

コーヒードリッパーに円を描くようにお湯を注ぎ、コーヒードリッパーを裏返して付着した粉を少量のお湯で洗い流して、元の場所に置くー。コーヒーをいれる時間は3分だ。

ぜひ動画をみてほしい。人間のようにきめ細やかな動作は驚きだ。

Robotic Coffee Masterがコーヒー1杯1杯を正確に用意してくれるおかげで、バリスタは新しいドリンクを考えたり、顧客へのアドバイスにつとめたりできる。

バリスタロボットを展開するのはOrionStarだけではない。

次のように、すでに他社がコーヒーロボットを展開している。

Café X 空港の無人カフェ
Truebird キオスクのような無人カフェ
Briggo キオスクのような無人カフェ
Rozum Café オープンタイプのバリスタカフェ
MontyCafe オープンタイプのバリスタカフェ
FIBBEE キオスクのような無人カフェ
Crown Coffee オープンタイプのバリスタカフェ

 

しかし、これまでのコーヒーロボットとRobotic Coffee Masterが大きく異なるのは、

・オープンな環境で活躍できること

・エンタメ要素が強いこと

この2つだ。

これまでのバリスタロボットは、キオスクタイプの閉鎖されたボックスで働くものや、ロボットアームがコーヒーメーカーにコップを設置し、注がれたカップを顧客に提供するものが多い。

出典:Cown Coffee

出典:Truebird

Robotic Coffee Masterはより”バリスタに近い”コーヒーロボットだ。

コーヒードリップを使い、お湯を注ぐ動作からコーヒーをいれるプロセス全てをロボットが再現している。

バリスタの動作すべてをロボットが再現しているのだ。

Robotic Coffee Masterがコーヒーをいれる様子を顧客に見えるようにすれば、レストランやカフェのエンタメ要素になり、集客にもつながるだろう。

 

このほか、バリスタロボットには

・休みなしに働ける

・人を介さないコンタクトレスなサービスが可能

というメリットがある。

アフターコロナによる新しい生活習慣にまさに合致するサービスとなることは間違いない。

出典:36Kr 同仁堂とコラボして行われた発表イベント

 

狙うのは飲食全体

Robotic Coffee Masterは始まりにすぎない。

OrionStarはコーヒーのほかに、お茶、料理、野菜を切る、麺を炒めるなど、さまざまな領域での応用を考えている。

実際に、Robotic Coffee Masterと同時並行でお茶をいれるRobotic Tea Master(中国語名:智茶师傅 ※英語名は未定)を開発している。近い将来にリリースされる予定だという。

出典:OrionStar Robotic Coffee Master(左)とRobotic Tea Master(右 名前は仮)

インターネットサービスを展開するCheetah Mobileは2010年に設立され、2016年にOrionStarを設立した。同社のターゲット市場はアジアだ。

Robotic Coffee Masterの価格は約5万ドル(約520万円)で、すでに200台が販売されている。

 

参考記事

OrionStar Launched a New Coffee Robot in China

Robotic Coffee Master from OrionStar and Cheetah Mobile begins serving customers

智咖大师正式发布,联手同仁堂知嘛健康打造中国新国礼

Old and new worlds collide with robot-brewed TCM coffee

 

関連記事

  1. Numilkが家庭用植物ミルクメーカーを発表、クラファンの累計支…
  2. 米セブン-イレブンとNuroがカリフォルニアで自動運転車による配…
  3. ロティ、ピザなどのフラットブレッドを90秒で作る家庭用フードロボ…
  4. サムスンがIoTアプリに買い物機能を備えた「SmartThing…
  5. ピザ自販機のカナダ企業PizzaFornoがアメリカへ進出
  6. Amazonで圧倒的な高評価を誇る家庭用カクテルロボットのBar…
  7. Basil Streetがピザ自販機をアメリカの国際空港に導入、…
  8. 800DegreesとPiestroが提携し完全自動のピザ自販機…

おすすめ記事

MeliBio、高級レストランで蜜蜂フリーなハチミツの提供を期間限定で開始

精密発酵により蜜蜂を使うことなくハチミツを開発する米MeliBioが、サンフラン…

中国Dicosが米イート・ジャストの代替卵をメニューに追加、500店舗以上で販売を開始

↓音声はこちらから↓(登録不要・ワンクリックで聴けます)…

クラフト・ハインツがAIを活用するフードテック企業NotCoと合弁会社を設立

クラフト・ハインツ(Kraft Heinz)は、フードテックのスタートアップTh…

xRoboticsのピザロボットがピザ店での試験運用を完了、800の予約注文を受注

ピザロボットを開発するxRobotics(エックスロボティクス)が、オックスフォ…

フューチャーミートが世界で初めて培養羊肉を生産、年内に米生産施設を着工

イスラエルの培養肉企業フューチャーミート(Future Meat)は25日、培養…

バイオ3Dプリンターで代替肉を開発するスペイン企業Cocuusが約3.5億円を調達

スペインのスタートアップ企業であるCocuusは、プレシリーズAで250万ユーロ…

精密発酵レポート好評販売中

培養魚企業レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

▼聞き流しフードテックニュース▼

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(02/07 17:04時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(02/07 20:40時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(02/07 14:18時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(02/07 07:04時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
398円(02/07 16:42時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP