アグテック(AgTech)

穀物の腐敗検知・予測センサーのTeleSenseが約10億円を資金調達

22日、穀物の腐敗検知・予測センサーを展開するTeleSenseシリーズBラウンドで1020万ドル(約10億円)の資金調達に成功した。ラウンドは、農業・食品の投資に積極的なFinistere Ventures、Artesian Investment、Mindset Venturesなどが参加した。

クランチベースによると、TeleSenseのこれまでの調達額は総額1670万ドル(約17億円)となる。

TeleSenseはIoTセンサーによって穀物の保管状態をリアルタイムに検知、予測するソリューションに特化するスタートアップ。

同社はもともと、水産業や危険ガス検知にIoTソリューションを活用していた。

穀物保管業者とのやりとりで、自社技術を穀物の保管にも活用できることを発見したTeleSenseは、穀物の腐敗検知に焦点をあてたサービスを開始。穀物保管庫に接続されたセンサーが湿度や温度の状態をモニタリング、腐敗が生じる前に農家に知らせる仕組みだ。

出典:TeleSense

その後、オランダのセンサーメーカーWebstech社を買収。TeleSenseはサービス内容を単なる検知から予測までに拡張させた。こうして、AI、機械学習、IoTセンサーによって、穀物の貯蔵可能期間や、出荷の最適なタイミングまで予測できるようになった。

サービス拡張に伴い、TeleSenseのターゲットは農家から大手商社や生協にシフトした。    

TeleSenseのセンサーは大量の穀物から温度と湿度データを収集する。収集されたデータはクラウド上にワイヤレスで送信され、AIと機械学習アルゴリズムが受信データから重要な傾向を読み解く。 こうして外部からではわからない、穀物内部で起きていることをモニタリングできるようになった。

穀物の輸送にも適用

TeleSenseのサービスは、穀物の輸送でも活躍している。

同社CEOのNaeem Zafarによると、毎年、何万もの穀物を積んだ小型船がミシシッピ川からニューオリンズ港へ航行する。数週間にわたる輸送中、穀物は閉鎖された空間で、温度の変動や湿った環境により非常に腐敗しやすい状態にある。

TeleSenseを活用すると、小型船に積まれた穀物が生物的作用に起因する温度上昇によって、腐敗、燻ぶり、さらには発火する可能性があることを事前に検知することが可能になり、穀物の多大な損失を未然に防止できるようになった

「TeleSenseが開発されるまで、移動中の船の中で何が起きているか知る由はなかった」とZafarは語る。

TeleSenseは穀物以外にも木材チップ、サイレージ(家畜用飼料の一種)、じゃがいもにも適用範囲を拡大するという。

TeleSenseはカリフォルニアを拠点とするアグテックスタートアップ企業。設立は2013年。オーストラリア、欧州にも支社を持つ。

 

参考記事

IoT innovator nets US$10.2m to digitally monitor and protect grain supply chain

TeleSense: IoT for a smarter food supply

TeleSense Raises $10.2M for its IoT Crop Spoilage Prediction Platform

Telesense develops grain monitoring system for transport, gound storage

アイキャッチ画像の出典:TeleSense

 

 

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