1Lの牛乳を生産するには900Lの水が必要とされ、牛乳を生産するために地球のかなりの資源を必要とされる。
さらに、大気中のメタンガスの約37%が牛から吐き出されるメタンガスに起因しているとされ、地球温暖化の原因の1つとなっている。
こうした畜産の現状を変えようとする企業の1つが、イスラエル企業Bio Milkだ。
同社は細胞農業による培養ミルクと培養母乳の開発に取り組むことで、乳産業がもたらす環境への負荷をなくしたいと考えている。
Bio Milkは、牛乳生産プロセスで培った10年間の研究をもとに、Nurit Argov-Argaman氏とMaggie Levy氏が2018年に設立した。
同社の培養ミルクは個人の好み、栄養、治療の必要性に応じてパーソナライズできるという。
今年中に培養ミルク、来年には培養母乳のサンプルを発表したいとしている。
細胞農業で培養牛乳・培養母乳を開発するBio Milk
Bio Milkは、複数の家畜の乳を模倣する生産プロセスで特許を取得しており、研究室で牛乳を生産することができる。
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