植物ベースまたは細胞農業によって肉、魚、乳製品に取り組むフードテック企業は増えているが、この中でニッチな領域を1つ挙げるとすれば、着色料だろう。
天然着色料のほとんどが現在、動物や植物由来成分に依存している。
なかでも、ハムやソーセージ使用される赤色色素のコチニール色素は、別名カルミンとも呼ばれ、サボテンに生息するエンジムシの雌の体から得られる。
カルミンはカルミン酸を主成分とし、欧米では食品の着色料として広く使用されているが、日本では2012年に消費者庁がカルミンの急性アレルギーに関する注意喚起を発表されている。
なかにはアレルギーの原因となるタンパク質をほぼ完全に取り除くなどして対応している企業もあるが、動物由来でない天然着色料を使える方が望ましい。
そんな中、持続可能な着色料を提供するために、デンマークを拠点とするChromologicsはバイオテクノロジーを活用して、動物・植物を使わない天然着色料を開発している。