代替プロテイン

他社の発酵製品の市場投入を早めるSolar Biotechが約2.1億円を調達

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ノースカロライナを拠点とするSolar Biotechがデットファイナンスで200万ドル(約2億1000万円)の出資を受けた。

Solar Biotechは調達した資金で、発酵プラットフォーム技術のスケールアップを図る。

Solar Biotechは、それぞれの合成生物学製品に対し、BioNodesというカスタマイズされたモジュール工場を提供する。

これにより生産のスケールアップ、コストダウンが可能となる。

出典:Solar Biotech

公式サイトによると、最初のプロトタイプであるBioNodes1によって、合成生物学製品の市場投入に要する時間を数年から数ヵ月に短縮でき、コストを現在の10分の1に抑えられる。

さらに改良されるBioNodes2では、市場投入までの時間が数週間に短縮される。

Solar Biotechの最終目的は、BioNodesというプラットフォームを提供することで、他社が自社で技術・生産のためのプラットフォームを構築しなくても、スケールアップし、早くに市場に商品を提供できるようにすること。

最終的には数年ではなく、数週間、さらには数日で、他社が発酵商品を市場に投入できるのを支援したいと考えている。

発酵技術を使った製品を開発するフードテック企業などに対しプラットフォームを提供して、市場投入にかかるコスト、時間を削減することを目指している。

BioNodesの稼働は再生可能エネルギー、再生水、バイオエネルギーを使って回収された二酸化炭素を使用しているため、生産される商品はカーボンニュートラル、ウォーターニュートラルとなる。

代替タンパク質分野では、培養肉、プラントベースに続き、微生物発酵は第3の柱として近年注目されている。

発酵タンパク質企業に集まった投資額の推移 出典:GFI

発酵タンパク質に取り組む企業には、アニマルフリーなアイスクリームを開発するパーフェクトデイから、菌糸体をベースにステーキ肉を作るMeati Foodsなど多岐にわたる。

対象分野はアイスクリーム、ミルクチーズなど乳製品から、ベーコン着色料ハチミツにまで及ぶ。

微生物発酵のなかでも「精密発酵」は、2030年までに米国の家畜牛数半減をもたらし、2035年までに100万もの仕事を創出すると予想され、将来性が見込まれる。

GFIの最新レポートによると、微生物発酵による代替タンパク質開発に取り組むスタートアップは51社あり、この2年に半数以上の28社が登場している。

この2年、発酵タンパク質企業が増えている 出典:GFI

これらの企業に集まる投資も急速に増えていることから、第3の柱として注目されることがうかがえる。

Solar Biotechのプラットフォームが普及すると、発酵タンパク質に取り組む企業が、設備や工場を建設しなくても低コスト・高速に市場へ商品を届けられるようになる。

Solar Biotechのように「時は金なり」をバイオ産業に展開するスタートアップには、Culture Biosciencesがいる。

同社は大量のバイオリアクターをクラウド上で使用できるようにすることで、他社スタートアップが装置の稼働、保守などに時間とコストを費やさなくてすむサービスを提供している。

 

参考記事

Solar Biotech Raises $2M for Its Fermentation Tech

Solar Biotech Raises US$2M Seed Funding To Help Startups Scale Fermentation Solutions

アイキャッチ画像の出典:Solar Biotech

 

 

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