Foovo Deep

資金調達が相次ぐ代替シーフード:スイスのスタートアップCatchfreeの調達とグローバル連鎖

 

植物性の代替シーフードを開発するスイス企業Catchfreeは先月、シードラウンドで120万スイスフラン(約2億円)を調達した

2024年に設立されたCatchfreeにとって初の資金調達となる。

Catchfreeは、従来のシーフード産業がもたらす環境・健康上の課題に対処し、消費者に健康で持続可能な代替品を提供するため、Eduard Müller氏Severin Eder氏により設立された。

使用原料の詳細はまだ公開されていないが、藻類、米、大豆タンパク質など、限られた原料を使用して代替シーフードを開発。

これまでにチューリッヒの一部レストランで代替エビを限定提供していたが、今年後半には、スイスのレストランなど外食サービスで植物性のエビ、フィッシュバーガーなどを広範に発売する予定だ

欧州・北米・中東で代替シーフードへの資金調達が連鎖

出典:SimpliiGood

2024年後半以降は、Catchfree以外にも代替シーフード企業への資金流入が目立つ。Foovoの調査では、2025年1〜4月だけで欧州・北米・中東の5社が総額約13億円を調達した。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

※本記事の前半は、海外メディアで報じられたCatchfreeの資金調達情報をFoovoが整理・要約したものであり、後半はFoovoが独自に収集した最新データをもとに行った市場分析です。

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Catchfree

 

関連記事

  1. ドイツのFormo、麹菌由来のビーガンチーズを発売|約86億円の…
  2. 培養肉スーパーミート、スイス小売大手のミグロと提携
  3. 培養魚企業ブルーナル、回転ずしチェーン「スシロー」を展開するフー…
  4. 幅広い植物肉製品を開発するHungry Planetが約27億円…
  5. 中国バーガーキングが植物肉バーガーを発売開始
  6. 米Mission Barns、米国で世界初の培養脂肪の販売認可を…
  7. 米Fork & GoodがOrbillion Bioを…
  8. ビヨンドミートが欧州での小売展開を拡大

おすすめ記事

アメリカで広がるスムージー自販機Bleni Blends|サラダからピザまで:次世代自販機の成功と撤退

国内でオレンジを搾ってジュースにしてくれる自動販売機が登場する中、アメリカではス…

分子農業スタートアップMiruku創業者に聞く「ベニバナによる乳製品生産の再構築」

植物を「ミニ工場」として特定成分を作る分子農業が注目されている。代替タン…

イギリス政府が持続可能な代替タンパク質の開発に約25億円を出資

英国研究・イノベーション機構(UKRI)の一部であるバイオテクノロジー・生物科学…

イスラエルのWilk、研究室でヒトラクトフェリンの生産に成功

イスラエルのスタートアップ企業Wilk(旧称Bio Milk)は今月、ヒトラクト…

カカオフリーチョコを開発する英Win-Win、シリーズAで約6億円を調達──ベーカリー原料大手のMartin Braunと提携、欧州展開を加速へ

出典:Martin Braun-Gruppe米やイナゴマメを原料にカカオフリーの代替チョコレート…

ベルがパーフェクトデイと提携、精密発酵タンパク質の代替チーズを来月発売

Kiri(キリ)やBoursin(ブルサン)などで有名なチーズ大手ベルグループの…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(11/24 16:17時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(11/25 02:57時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(11/25 06:30時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(11/24 22:19時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(11/24 14:18時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(11/25 01:36時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP