出典:大阪府・大阪市万博推進局
本記事の情報は、記事掲載時点のものです。最新情報は公式サイトをご確認ください。
未来の食を体験できる展示が、2025年の大阪・関西万博に続々と登場している。
培養肉や調理ロボット、植物性チーズからアップサイクルビールといった最新のフードテックが一堂に会する本イベントにおいて、本記事ではフードテックに焦点をあてて、万博会場で体験できる注目の出展、イベント、飲食情報を紹介する。
なお、直近一週間の各種イベント情報は公式サイト「明日の万博情報」ページで詳細にまとめられている。会場マップはこちらから(PDF・デジタルマップ)。
Table of Contents
★培養肉★
培養肉の実物展示/家庭用ミートメーカー

出典:培養肉未来創造コンソーシアム
期間:通期(香り体験イベントは2025/7/8)
場所:大阪ヘルスケアパビリオン1F「ミライの都市」(リボーン体験ルート)
大阪ヘルスケアパビリオンでは、3Dプリントした培養肉の実物展示と家庭用ミートメーカーのコンセプトを公開している。ミートメーカーは、「家庭で作る霜降り肉」をテーマに、将来的には家庭のキッチンで個人の健康状態や好みに合わせてオーダーメイドの霜降り肉を出力できることを想定したものだ。
7/8には大阪ヘルスケアパビリオン内「リボーンステージ」にて、焼いた培養肉の香りを体験できるイベントも開催される予定。
★植物タンパク質★
「ミライのおいしい、発明中!」不二製油

出典:不二製油
期間:2025/8/13~8/17、8/25~9/12
場所:西ゲートゾーン W5 ORA外食パビリオン2F「宴~ UTAGE ~ラボ」
不二製油独自の技術や製品を用いた食の未来を体験できる5つのプログラム。
“ミライチョコ”を試食できるチョコレート食育プログラム、“ミライチョコ”のプレゼントがあるミライチョコ診断、選ばれる植物性素材を目指して立ち上げたプラントベースブランド「GOODNOON」のミライレシピ体験会、業界関係者向けには「MIRACORE」を用いたパートナー企業による試食・事例紹介など、無料プログラムを5つ用意。
「QBBこれもいいキッチン」六甲バター

出典:QBB これもいいキッチン
期間:通期
場所:大阪ヘルスケアパビリオン「ミライの食と文化ゾーン」
六甲バターは、完全ヴィーガンのチーズ代替食レストラン「QBB これもいいキッチン」を出店。常設の飲食ブースとして予約不要で利用できる。
動物性素材を一切使わないプラントベースメニューのみを提供しており、チーズのコクを再現した「チーズ代替植物性食品」を全メニューに使用。「これもオムキーマカレー」、「これも串カツ」など全メニューはこちら。
おからとコンニャクから作られた代替肉は、日本のフードテック企業ディーツフードプランニングの代替カツを使用。屋外バーベキューのように、目の前で調理するライブキッチンを導入し、食べる前からワクワク楽しめる演出がなされている。
「おおさかEXPOヘルシーメニュー」調理実演
期間:2025/8/23~8/24
場所:大阪ヘルスケアパビリオン「ミライの食と文化ゾーン」デモキッチンエリア
大阪府主催の健康メニュー実演イベントを開催予定。参加企業は、味の素、カゴメ、キユーピー、日本ハム、雪印メグミルクの5社。数量限定で試食も用意。
★調理ロボット★
ロボットジュースメーカー「AIR WATER NEO MIX STAND」

出典:AIR WATER
期間:通期
場所:大阪ヘルスケアパビリオン「ミライの食と文化ゾーン」
「NEO MIX STAND」では、2台のロボットアームが人の手のように動き、同社が事業を展開する北海道の食材を用いたスムージー等のドリンクを作り、ジュースの充填から蓋の取り付け、提供まで行う。万博向けに4種類のドリンクを限定メニューとして開発。
テラスニチレイ×I-Robo2(TechMagic)
期間:通期
場所:静けさの森エリア EARTH TABLE~未来食堂~
「EARTH TABLE~未来食堂~」にあるテラスニチレイでは、ニチレイフーズが万博向けに開発したオリジナルチャーハンに、来店客が選んだ味付け・トッピングでカスタマイズした炒飯を、日本のフードテック企業TechMagicが開発した調理ロボットI-Robo2が調理・提供する。
未来のソフトクリームマシーン「NISSEI Mouthful Creations」

出典:NISSEI Mouthful Creations
期間:通期
場所:大阪ヘルスケアパビリオン 1F 「ミライの食と文化」ゾーン、ORAの「宴~ UTAGE」(W5)でも提供
乳・卵不使用のソフトクリームを提供。
マフィン調理ロボットCOBOTTA

出典:COBOTTA
期間:2025/8/18~8/24
愛知県のロボットメーカー、大学による出展。
愛知工業大学は、デンソーウェーブ製の人協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」を活用して、イングリッシュマフィンを作製する。マフィンの焼き工程、ハムの焼き工程、チーズのトッピングなど、すべての工程を1台で行う。
自動かき氷調理ロボット「Kakigori Maker」

出典:Kakigori Maker
期間:通期
場所:ウォータープラザマーケットプレイス西 1階「SUNTORY PARK CAFE」
スマートコーヒースタンド「root C」を開発したNew Innovationsが開発。
ブルーの筐体にロボットアームが組み込まれた機械が氷削を行い、スタッフの負担軽減、商品の均質化、調理時間の削減を目指すもの。氷の設置、シロップがけはスタッフが行う。万博の「SUNTORY PARK CAFE」で提供する「サントリー天然水のかき氷」の調理に「Kakigori Maker」が導入されている。
半自動おにぎり製造ロボット

出典:象印マホービン
期間:通期
場所:ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』 W5
象印マホービンがおにぎり製造ロボットなどを手がける鈴茂器工と共同開発したもので、店舗内で注文を受けると熱々のご飯90gをロボットが三角形に成型し、アームで優しく持ち上げて海苔を巻く工程まで自動化している(トレーに落とされたご飯を鳴らす作業、具材の盛り付け、包装はスタッフが実施)。1日最大2,400食の提供を目指している。
★アップサイクル★
食品残渣を活用したクラフトビール「SMILE ALE」

出典:アサヒグループ
期間:通期
場所:大阪ヘルスケアパビリオン屋外のリボーンテラス内のキッチンカー
アサヒグループと大阪府が協力し、みかん、にんじん、えびいも、ぶどう(デラウェア)、パンなど、使いきれない食材や規格外農産物を活用したクラフトビールを常時2種類販売。
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