中国の植物肉ブランドHey MaetはShuangta Food(双塔食品)より資金調達に成功したと発表。このほか、天図資本(Tiantu Capital)、UpHonset Capitalからも資金調達している。
Hey Maetは大豆、えんどう豆、米を主要原料とする植物肉ブランドを開発している中国の植物肉ブランド。「Meet」のスペルを「Maet」と一字変え、より健康的で環境に優しい社会をつくるため、コロナ後に登場したスタートアップだ。
Hey Maetは今回の資金調達を研究開発と上海での研究施設開設に使う予定。同社はMIT、UCバークレー、ヘルシンキ大学より食品専門家を雇用しており、中国全土へ展開を視野にいれ、上海近郊に生産設備を2つ立ち上げることを発表した。
双塔食品は、Hey Maetとビヨンド・ミート(米カリフォルニアを拠点とする植物肉企業)にえんどう豆タンパク(ピープロテイン)を提供している。双塔食品といえば、2020年6月にエンドウ豆由来のタンパク質の生産で世界の約4割を担っていると公表し、すでに中国の植物肉大手になっている企業だ。その双塔食品がビヨンド・ミートに加え、Hey Maetへも投資するという。中国フードテック市場での2社の今後の動向は今後ますます注目を集めるだろう。
ちなみに、中国市場に狙い定めているのはHey Maet、ビヨンド・ミートだけではない。次の3つの企業の動向も見逃せない。
■イート・ジャスト:米国フードテック企業。中国市場に商品をリリース済み。
■グリーンマンデー:香港発の植物由来の豚ひき肉を開発したフードテック企業。中国全土に取り扱い店を急速に展開している。
■ネスレ:北京に植物肉工場の建設を予定。
参考記事:Chinese Start-Up Hey Maet Scores Investment And Partnership
アイキャッチ画像の出典:Hey Maet