インドのフードデリバリーZomatoが、シリーズJラウンドで米国のKora Investmentsから5200万ドル(約54億円)を調達した。今回の資金調達は進行中のラウンドの一部で、最終的に6億ドル(約632億円)になると予想される。
Zomatoがこれまでに調達した資金は総額120億ドル(約1兆2600億円)となる。
Zomatoは2008年にレストラン検索サービス会社として設立されたスタートアップ。その後、フードデリバリーに進出。今年始めにはライバルであるウーバーイーツ(Uber Eats)を買収している。
Zomatoは先月、シンガポールのTemasekから6200万ドル(約65億円)、米国のベンチャーキャピタルTiger Globalから1億ドル(約108億円)を調達したばかり。
同社は新型コロナのパンデミックによる落ち込みで、今年3月にスタッフを解雇したが、現在は回復に向かい、9月の時点でパンデミック前の売上の約85%まで回復している。
ZomatoCEOによると、インドのフードデリバリーはすでに、新型コロナのパンデミック前の状態にまで回復しており、いくつかの市ではパンデミック前のピーク時の120%にまで達しているという。
ZomatoのライバルSwiggyはこれまでに160億ドル(約1兆6800億円)を調達している。
ZomatoとSwiggyはインドのデリバリートップの座を争うライバルだが、今年になって新たなライバルが登場した。巨人アマゾンだ。アマゾンは3月にインドへのフードデリバリー進出を発表、すでにPrimeNowとAmazonFreshサービスを展開している。
激化するインドのフードデリバリー業界。3社の今後の動向に注目したい。
参考記事
Report: Indian Delivery Service Zomato Raises an Additional $52M
Food delivery in Indian has reached pre COVID 19 number: Zomato CEO
アイキャッチ画像の出典:Zomato