デリバリー

ホームメイド料理をデリバリーするShefが約22億円を調達

>> <<

 

自宅で作った料理をデリバリー販売するShefがシリーズAで2000万ドル(約22億円)を調達した。

これは昨年8月のシードラウンドに続くもので、Andreessen Horowitzが主導し、Craft VenturesYコンビネーターPioneer FundM13などが参加した。

今回の資金調達によってShefの調達総額は2880万ドル(約31億円)となる。

クランチベースによると、Shefは2019年に設立されたサンフランシスコベイエリアを拠点とするスタートアップ企業。

Shefは個人が自宅または業務用キッチンで作った料理をデリバリーするサービスを提供している。

シェフとして登録するには、食品の安全試験、品質、衛生条件など厳しい審査をクリアする必要がある。

出典:Shef

現在、サンフランシスコベイエリア、ニューヨーク、シアトル、ヒューストン、オースティンなど7都市でサービスを展開している。

ユーザーが公式サイトで郵便番号を入力すると、自分の住むエリアで注文できる料理が表示される。

Shefが提供するのはリアルタイムな宅配ではなく、事前注文を受けての宅配となる。

ユーザーは2日前までに注文を完了する。料理は冷たい状態で届き、自宅で温める。

個人の料理のデリバリーサービスというよりも、あらかじめ献立を決めるミールプランニングの形態に近い

郵便番号を入力すると、注文可能なシェフと料理が表示される 出典:Shef

この仕組みはShefに登録する個人シェフにとってメリットがある。

リアルタイムで注文を受けるデリバリーの場合、あらかじめ需要を予測したうえで在庫をストックする必要がある。

これに対し、事前注文方式であれば、注文のあった料理の準備をすればよいので、在庫切れを防ぐことができるうえ、売れ残る心配がない。Shefにとっては、円滑にデリバリーをする上でメリットがある。

Shefの共同創業者であるAlvin Salehi氏によると、個人シェフを志望する順番待ちリストは12,000名まで増えているという。

Shefは今回調達した資金で、活躍する個人シェフを増やし、サービスを提供する都市を拡大していくとしている。

出典:Shef

アメリカでは個人のシェフと消費者を直につなぐデリバリーを提供するスタートアップがいくつか登場している。

たとえば、CookUnityは週毎にシェフの料理をデリバリーするサブスクモデルのサービスを提供している。CookUnity はシェフが調理する最先端の専用キッチンを用意している。WoodSpoonは、その都度、シェフが注文を受け、自宅で作った料理が宅配される仕組み。

Shefとの違いは、この2社はどちらかというと、ミシュラン星付きレストランなどトップクラスのシェフが多く登録しており、アップグレードした料理を自宅で食べたいというwithコロナ社会のニーズをくみ取ったサービスとなっている。

コロナウイルスで失業したシェフの「再起」もかねた2社に対し、Shefの場合、料理に情熱を持っているプロではない個人も想定シェフに含めている点で、門戸が広く開かれている

シェフは、週に何日料理を提供するのか、休暇をいつ取るかなど、すべて自分のペースで続けられる。

Shefに登録しているインド人シェフ 出典:Shef

Shefは、個人が稼ぐ新たな形態となるだけでなく、移民の雇用創出にもつながる。

たとえば、ネパール、インドなどでレストランを運営していた人がアメリカへ移住した場合、Shefに登録すれば、アメリカでも実店舗を運営することなく、レストラン事業を継続できる(もちろん厳格な審査を通過する必要がある)。

登録シェフにとっては、店舗を賃貸するなど、初期費用をかけずにビジネスをスタートできる。自分が住んでいるエリアで始められるので、地理的な制限なく、幅広い消費者にリーチできる。

Shefで人気がでて、固定客が集まってから、実店舗での飲食業を始めるなど、新規ビジネスの試験運用として活用することもできる

Shefはこれまでにアメリカで50万食以上の料理を提供している。登録シェフの多くは、週に1000ドル(約11万円)ほど稼いでいるという。

日本では、Shefのように個人が自宅で作った料理をデリバリーできるサービスはまだ登場していないが、プロのシェフの料理を宅配するサービスは登場している。

プライムシェフは、シェフが個人宅に出張して料理を作る「出張料理サービス」と、シェフが調理した料理を宅配する「デリバリーサービス」を提供している。

プライムシェフの「デリバリーサービス」は、事前予約制となるが、レストランで食べるコース料理を自宅で楽しむことができるものとなっている。

 

参考記事

Shef Raises $20M for Home Cooked Meal Delivery

 

 

***無料レポートプレゼントのご案内***

無料メールマガジンに登録いただいた方限定で、 

国内外の培養肉開発に取り組む企業をまとめたレポートを無料でお配りしております。

●全66社

●全15ページ

の無料レポートです。

登録は1分で終わりますので、ぜひこの機会にご利用ください。

メールマガジンにご登録いただいた方には、 週1~2回フードテックの最新ニュースをお届けしております。

↓↓↓↓↓

メールマガジン登録はこちらから

 

>> <<

関連記事

  1. Starshipの宅配ロボット、米スーパーSaveMartに初登…
  2. 食料品ドローン配送を展開するMannaが約27億円を調達、今年第…
  3. イスラエルのドローン企業Flytrexが約8億7000万円を調達…
  4. ホームメイド料理のデリバリーサービスWoodSpoonが約2億円…
  5. イスラエルのピザハットがドローンによる試験配達を6月から開始
  6. キッチンOSのサイドシェフ|買出しレシピサービスでウォルマートと…
  7. 食料品配達のパーソナライズ化を実現するHungryrootが約4…
  8. ニューヨーク発・シェフと消費者をつなぐCookUnity|パーソ…

おすすめ記事

韓国企業Zikooinは廃棄される穀物を使って代替肉Unlimeatを開発

韓国のスタートアップ企業Zikooinは、ユニークな方法で代替牛肉Unlimea…

オーストラリアの培養羊肉企業Magic Valley、アニマルフリーな「骨付きラムチョップ」の開発も視野に

現在、世界には60社ほどの培養肉企業があるが、スタートアップの多くは、牛肉、豚肉…

フードロス削減に取り組むオランダ企業OneThirdが約1億9000万円を調達

フードロス削減に取り組むオランダ企業OneThirdが150万ユーロ(約1億90…

食肉生産者を培養肉生産者に変えるドイツ企業Innocent Meatの「Clean meat as a service」

培養肉はクリーンミート、細胞培養肉とも言われ、動物を殺さずに食肉を生産する新たな…

インドNymbleの料理ロボットJulia(ジュリア)がSKS2020に初登場!

スマートキッチンサミット2020には10社のスタートアップが登場した。そ…

細胞培養で母乳を開発するTurtleTreeがラクトフェリン粉末を最初の商品とすることを発表

シンガポールを拠点とするTurtleTreeが、最初に商用化される商品が細胞培養…

▼聞き流しフードテックニュース▼

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業66社をまとめたレポート(全15ページ)を無料でお配りしております。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(08/03 13:54時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(08/04 07:41時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
990円(08/03 18:11時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています

Foovoによる【今月のピックアップ本】

ミドリムシ博士の超・起業思考 ユーグレナ最強の研究者が語る世界の変え方

ミドリムシ博士の超・起業思考 ユーグレナ最強の研究者が語る世界の変え方

鈴木健吾
1,650円(08/04 08:01時点)
発売日: 2021/04/16
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP