代替プロテイン

植物性ペットフードV-planetが日本、韓国で発売を開始

 

このニュースのポイント

 

●ヴィーガンペットフード大手のV-planetが日本で発売開始

●販売商品は小型犬・中~大型犬向けの2つ

●V-planetは韓国進出も発表

 

 

サンフランシスコ発のヴィーガンペットフードを開発するV-planetが日本でも販売を開始した。

日本でV-planetのペットフードが販売されるのは今回が初めてとなる 。

100%ヴィーガン・植物性のペットフードはホールフーズ株式会社で販売される。販売される商品は、小型犬向けの小粒タイプと、中型~大型犬向けの大粒タイプ。

V-planetのペットフードはGMOフリーなペットフード。大豆、トウモロコシ、小麦、グルテンも含まない。主な成分は、えんどう豆、オーツ麦、玄米などで、100%ヴィーガンだ。

ネット通販と店頭販売(京都、愛知のみ)どちらでも購入できる。

V-planet副社長のLindsay Rubinによると、900万の日本人が犬を飼っているにも関わらず、日本での植物性ペットフードの選択肢はまだ少ない。今回の販売開始は、ヴィーガン志向の飼い主に嬉しいニュースだ。

出典:V-Planet

V-planetの日本進出の発表の1週間後、今度は韓国での発売開始が発表された。 韓国のペットフード産業の代表格Dream Pet Foodsとの提携となる。

日本、韓国での相次ぐ発売開始によって、V-planetのアジア、世界での展開に弾みがつくだろう。

2005年の設立からこれまでに、日本、韓国、香港、シンガポール、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル、カナダ、パナマ、米国で展開している。

V-planetのほかにもペットフード代替品に取り組む企業はいる。

Bond Pet Foodsだ。米国コロラドを拠点にする同社はすでに、アニマルフリーなペットフードを開発している。微生物発酵技術と酵母により開発したチキンそっくりな動物タンパク質を、犬・猫向けのペットフードに使っている。8月には資金調達に成功しており(金額は非公開)、クランチベースによるとこれまでに120万ドル(約1億2千万円)を調達している。

Wild Earthは麹で作られたタンパク質を原料にしたドッグフードを販売している。2017年の設立で、これまでに1220万ドル(約12億円)を調達している。

ペットフード代替食の日本発売をきっかけに、「ヒト用」代替食の日本進出がさらに加速することを期待したい。

 

参考記事

V-planet to launch vegan dog food products in Japan

V-planet launches plant-powered dog food in South Korea

Asia Expansion: Plant-Based Dog Food Brand V-Planet Launches In Japan

アイキャッチ画像の出典:V-Planet

 

関連記事

  1. ジャガイモで卵白タンパク質を開発するPoLoPoが約2.3億円を…
  2. 培養肉の進展と課題-タフツ大学デイビッド・カプラン教授が都内で講…
  3. 子どもが培養肉を知るための絵本のクラファンがスタート
  4. 細胞シート工学で培養肉を開発するEvolved Meatsが約2…
  5. Oobli、精密発酵甘味タンパク質市場の拡大へ―Ingredio…
  6. 【12/17】熊本発の植物肉スタートアップDAIZ社セミナー開催…
  7. 果物の廃棄物を活用して精密発酵脂肪を開発するZayt Biosc…
  8. 英Meatlyが培養キャットフード製品を発表、3ヶ月以内の承認を…

おすすめ記事

植物肉企業Plantedが約100億円を調達、植物由来の鶏胸肉を発売

植物由来の代替肉を製造販売するスイス企業Plantedは1日、シリーズBラウンド…

3Dプリント肉のSavorEatがアメリカの大学への試験導入でソデクソと提携

3Dプリンターを活用して植物肉を開発するイスラエル企業セイバーイート(Savor…

Quornがハイブリッド製品市場への参入を発表|マイコプロテインで肉消費削減を加速

代表的なマイコプロテインブランドのQuorn Foodsは先月、ハイブリッド製品…

3Dフードプリンター試食会レポート|日本科学未来館で”未来の食”を体験

2024年12月8日、日本科学未来館で「フードテックFURUKAWA “未来の食…

Numilkが家庭用植物ミルクメーカーを発表、クラファンの累計支援額は目標の2倍以上に

感染が拡大する新型コロナウイルスの影響を受け、トッピングやカスタマイズが自由な次…

培養カカオを開発するCelleste Bioが約6.8億円を調達|培養カカオに取り組む6社まとめ

培養カカオを開発するイスラエル企業Celleste Bioは今月、シードラウンド…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(07/12 15:27時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(07/12 01:27時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(07/12 05:24時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(07/11 21:30時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(07/12 13:30時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(07/12 00:37時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP