レストランテック

未来のバーテンダーはロボット?Rotenderはドリンクを大量に作る自販機ロボットを開発

 

海外の自動販売機の中には、これまでの決まったものだけ注文する仕組みではなく、ドリンクやフードの調理・トッピング機能が本体に搭載された自販機が登場している。

2020年に話題になった『フードテック革命』の中で、こうした次世代自販機は自販機3.0と紹介されている。

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(09/27 19:30時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています

 

自販機3.0は、2020年の新型コロナの感染拡大を受けて需要が高まっており、新しいスタートアップが続々と登場している。

その中でも、Rotenderはお酒を含むドリンクに特化した自動販売機を開発している。

出典:Rotender

コーヒーなどドリンク用自販機ロボットの多くがロボットアームをつけるのに対し、Rotenderは四角いボックス型で、ロボットアームは搭載していない。

その理由として、「スピード」「導入コスト」をあげている。

ナイトクラブなどお酒が提供されるお店では、すべてのドリンクがシェイクするフリップスタイルではない。

お酒をグラスに注ぐという単調だが、大量に発生する作業をロボットに任せようというのがRotenderの狙いとなる。

Rotenderには16本のボトル(1ボトルは1L)と5種類のシロップがあり、15秒で1杯のドリンクを作れる

在庫をフルに補充すれば、最大350杯を提供できる

顧客がスマホのQRコードを自販機にスキャンすると、アプリにRotenderのメニューが表示される。顧客はドリンクのメニューを選んで、決済してから、グラスを自販機に置き、再度QRコードをスキャンする。

気になるのは年齢確認だろう。現在、Rotenderは年齢確認を現場で行っているが(おそらく人が確認している)、今後はソフトウェアを導入したいとしている。

出典:Rotender

Rotenderはロボットだが、飲みすぎ防止にも役立つ

注文はアプリを通じて行われるため、自販機は個々の顧客の注文履歴を把握している。同じ顧客が1時間にたくさん注文をする場合は、その顧客には提供を停止するようになっている。

他社の中には「ロボットらしさ」を演出するために、ロボットアームを使うロボット型バーテンダーを開発している企業もある。

Rotenderがロボットアームを導入せず、お酒の提供に注力する方向性を選んだ理由は、速さと安さを重視したためだという。

Rotenderは人通りの多い場所でお酒を大量生産することを想定している。

こうした場所で、ジン、ラム、トニックベースの簡単なドリンクをRotenderが担当し、より複雑なドリンクは人間のバーテンダーが担当するイメージとなる。

Rotenderのリース価格は1ヵ月999ドルロボットアーム付きにすると、リース価格は何万ドルになるという。

ロボットアームは演出効果としては抜群だが、高価なロボットアームをつけないことで、飲食店にとっては現実的な選択肢となる。装置のリース台のほか、1杯毎の手数料もRotenderの収益となる。

現在、カリフォルニア州とネバダ州の顧客にRotenderをリースしており、今後はロサンゼルスのバーでパイロット運用をする予定だとしている。

 

参考記事

Rotender is a Drink Making Robot Built for High-Volume Bars

 

 

関連記事

  1. Starshipの宅配ロボット、米スーパーSaveMartに初登…
  2. ピザハットのロボットレストランがイスラエルに登場
  3. ロティ、ピザなどのフラットブレッドを90秒で作る家庭用フードロボ…
  4. 新鮮な食材を買える自販機3.0のFarmer’s fridgeが…
  5. Basil Streetがピザ自販機をアメリカの国際空港に導入、…
  6. コンタクトレスなキオスク型スムージーロボットBlendid、株式…
  7. Moleyが自動調理ロボット「モーレイ・ロボット・キッチン」の販…
  8. 1時間に350杯のカクテルを作るバーテンダーロボット「Backb…

おすすめ記事

世界初|MeliBioがミツバチを使わない「本物のハチミツ」を試食会で発表

ミツバチを使わずに代替ハチミツを開発するMeliBioが、世界初となる代替ハチミ…

細胞培養により牛乳を開発するBrown Foodsが約3.2億円を調達

哺乳類細胞の培養により牛乳を開発するBrown Foodsは今月、シードラウンド…

培養肉でメキシコ初のスタートアップMicro Meatは量産化段階にはいる

細胞農業の進歩により培養肉がスーパーの棚に並ぶ日も近いのかもしれない。M…

培養肉企業MeaTechが約100グラムの3Dプリントされた培養ステーキ肉の生産に成功

イスラエルの培養肉企業MeaTechは今月、バイオ3Dプリンターを用いて104グ…

3Dプリンター製サーモンを開発するRevo Foodsが約1億9000万円を調達

3Dプリンターで植物性サーモンを開発するRevo Foodsが150万ユーロ(約…

アレフ・ファームズが培養肉のパイロット生産施設を今夏にオープン、宇宙プロジェクトも始動

イスラエルの培養肉企業アレフ・ファームズは、イスラエル、レホボトに本社を移転した…

精密発酵レポート販売のお知らせ

代替脂肪セミナー開催のお知らせ

▼聞き流しフードテックニュース▼

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(09/27 19:30時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(09/27 13:11時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(09/28 05:27時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(09/27 15:31時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP