カオスマップ

代替魚・代替シーフードベンチャー企業25社まとめ【2021年版カオスマップ】

 

この記事では、代替魚・代替シーフードの開発に取り組む国内外のベンチャー・スタートアップ企業25社を紹介する。

代替魚は2つのカテゴリーに分類される。

 

●魚の細胞を増殖させる「培養肉」

●植物性の素材を利用した「植物肉」

 

カテゴリー、地域別に表にまとめたのがこちらのとおり。

北米・欧州で特に開発が盛んであることがうかがえる(青色をクリックすると公式サイトにジャンプする)。

北アメリカ ヨーロッパ アジア
培養肉 BlueNalu

Finless Foods

Wild Type

Cell Ag Tech

Bluu Biosciences Avant Meats

Shiok Meats

植物肉 Kuleana

New Wave Foods

Ocean Hugger Foods

Sophie’s Kitchen

Tofuna Fysh

Good Catch

Prime Roots

Save da Sea

By2048

Betterfish

Hooked

Odontella

Vegan Zeastar

IMA

Legendary Vish

Mimic Seafood

Novish

 

 

Open Meals

以下、各企業の概要と資金調達情報をまとめている。

資金調達情報は有料データベースクランチベースにある情報に基づいており、2020年11月現在の情報であることをご理解いただきたい。

 

≪お知らせ≫

 

世界の培養シーフード企業に関する企業動向レポートを2023年1月に発売しました。

ご購入いただいた方には、毎年追加費用なく更新版をご提供します。

詳細は下記ページよりご覧ください。

 

 

【培養肉】代替魚のスタートアップ企業7社

Shiok Meats(シンガポール)

出典:Shiok Meats

https://shiokmeats.com/

シンガポール・東南アジア初となる細胞から代替肉を開発する企業。エビ、カニ、ロブスターの開発に取り組んでいる。

日本の培養肉スタートアップ企業インテグリカルチャーと、エビ細胞培養肉を共同開発している。

設立 2018年
シンガポール
資金調達総額 2040万ドル
最新の資金調達 2020年9月

シリーズAラウンド

1260万ドル

 

BlueNalu(アメリカ)

出典:BlueNalu

https://www.bluenalu.com/

カリフォルニアを拠点とする、さまざまな海産物を開発するスタートアップ。

2020年6月にはそれまでの生産スペースの6倍になる約3530㎡の賃貸契約を締結した。

8月には年間1800万ポンドの海産物を生産する5年計画を発表した。

設立
2017年
アメリカ
最新の資金調達 2020年4月

25万ドル

グラント

総調達額 2480万ドル

▼関連記事

 

Finless Foods(アメリカ)

出典:Finless Foods

https://www.finlessfoods.com/

サンフランシスコ発の魚を細胞から培養して本物の魚肉を作るスタートアップ。

設立
2017年
アメリカ
最新の資金調達 2020年8月

非公開

シリーズAラウンド

総調達額 350万ドル

 

Wild Type(アメリカ)

出典:Wild Type

https://www.wildtypefoods.com/

2016年に設立されたサンフランシスを拠点とするスタートアップ。

魚を細胞から培養して本物の魚肉を開発。現在は寿司にできるサーモンの試作品を開発中。寿司屋や小売へ展開する予定

設立
2016年
アメリカ
最新の資金調達 2019年10月

1250万ドル

シリーズAラウンド

総調達額 1600万ドル

 

Avant Meats(香港)

出典:Avant Meats

https://www.avantmeats.com/

中国人をターゲットに細胞ベースの代替魚に取り組むスタートアップ。

設立 2018年
香港
資金調達総額 不明
最新の資金調達 2020年1月

シードラウンド

▼関連記事

 

Cell Ag Tech(カナダ)

出典:Cell Ag Tech

https://cellagtech.com/

幹細胞から代替魚を開発するために設立されたスタートアップ。

設立 2019年
カナダ
資金調達総額
最新の資金調達

 

Bluu Biosciences(ドイツ)

出典:Bluu Biosciences

https://www.bluu.bio/

ヨーロッパ初となる細胞ベースで培養魚に取り組むスタートアップ。

設立 不明
ドイツ
資金調達総額
最新の資金調達

 

【植物肉】代替肉のスタートアップ企業18社

Good Catch(アメリカ)

出典:Good Catch

goodcatchfoods.com

最も代表的な代替魚のスタートアップ。総調達額は5070万ドル。

スプレッドタイプのツナから、バーガー用代替魚など。

設立 2016年
アメリカ
資金調達総額 5070万ドル
最新の資金調達 2020年1月

シリーズB

3200万ドル

▼関連記事

 

Kuleana(アメリカ)

出典:Kuleana

https://kuleana.co/

切り身となる代替マグロを開発。年内に米国のレストランで展開予定。

設立 2019年
アメリカ・サンフランシスコ
資金調達総額 17万ドル
最新の資金調達 2020年9月

シードラウンド

▼関連記事

 

New Wave Foods(アメリカ)

出典:New Wave Foods

https://www.newwavefoods.com/

100%植物ベースの代替エビを開発。

設立 2015年
アメリカ・サンフランシスコ
資金調達総額 230万ドル
最新の資金調達 2020年7月

ベンチャーラウンド

▼関連記事

 

Ocean Hugger Foods(アメリカ)

出典:Ocean Hugger Foods

https://oceanhuggerfoods.com/

100%植物ベースの赤身マグロうなぎの2つのラインナップ。アメリカ、カナダ、ヨーロッパで展開している。

設立 2015年
アメリカ・ニューヨーク
資金調達総額 50万ドル
最新の資金調達 2019年12月

ベンチャーラウンド

50万ドル

 

Legendary Vish(オーストリア)

出典:Legendary Vish

https://www.legendaryvish.com/

3Dプリンターで代替サーモンを開発。2022年の商用化を目指している。

設立 不明
オーストリア
資金調達総額
最新の資金調達

▼関連記事

 

Open Meals(日本)

出典:Open Meals

https://www.open-meals.com

電通、山形大学などが組織した3Dプリンターで自由な形状の植物性寿司を開発するスタートアップ。

2020年に東京にレストラン「スシ・シンギュラリティ」をオープンする予定。

設立 不明
日本
資金調達総額
最新の資金調達

 

Prime Roots(アメリカ)

出典:Prime Roots

https://www.primeroots.com/

最初の商品としてベーコンをリリースした後、さまざまな代替水産物を展開。

設立 2017年
アメリカ・サンフランシスコベイエリア
資金調達総額 450万ドル
最新の資金調達 2020年7月

シリーズA

 

Hooked(スウェーデン)

出典:Hooked

大豆由来の細長く裂かれたサケとツナを開発。ツナ「Hooked Toona」を北欧市場に展開予定。

設立 2019年
スウェーデン
資金調達総額 17万5800ドル
最新の資金調達 2020年10月

シードラウンド

▼関連記事

 

Mimic Seafood(スペイン)

出典:Mimic Seafood

https://mimicseafood.com/

トマトを使った代替魚を開発するスタートアップ。

設立 不明
スペイン
資金調達総額
最新の資金調達

 

Sophie’s Kitchen(アメリカ)

出典:Sophie’s Kitchen

https://www.sophieskitchen.com/

植物性のエビ(揚げ物)、魚の切り身(揚げ物)、スモークサーモン、ツナなど。

設立 2010年
アメリカ・カリフォルニア
資金調達総額
最新の資金調達

 

Tofuna Fysh(アメリカ)

出典:Tofuna Fysh

tofunafysh.com

植物性のツナスプレッド。

設立 2015年
アメリカ・オレゴン
資金調達総額
最新の資金調達

 

Save da Sea(カナダ)

出典:Save da Sea

https://www.savedasea.com/

植物性のスモークサーモン。カナダのバンクーバーで販売している。

設立 不明
カナダ
資金調達総額
最新の資金調達

 

Betterfish(ドイツ)

出典:Betterfish

http://betterfish.de/

100%植物性の海藻由来の代替マグロを開発。缶タイプとチューブタイプを準備中。

設立 不明
ドイツ
資金調達総額
最新の資金調達

 

Odontella(フランス)

出典:Odontella

https://www.odontella.com/fr/solmon/

海藻由来の代替サーモンを開発。

設立 不明
フランス
資金調達総額
最新の資金調達

 

Vegan Zeastar(オランダ)

出典:Vegan Zeastar

公式サイトはインスタグラムのみ。

植物性マグロとサーモンの切り身を販売している。商品名はVegan XL

設立 不明
オランダ
資金調達総額
最新の資金調達

 

IMA(イギリス)

出典:IMA

https://www.weareima.co.uk/

ヴィーガン寿司に特化したスタートアップ。

設立 不明
イギリス
資金調達総額
最新の資金調達

 

By2048(カナダ)

出典:By2048

https://www.by2048.com/

人参をベースにスモークサーモンを開発。

設立 不明
カナダ
資金調達総額
最新の資金調達

 

Novish(オランダ)

出典:Novish

https://www.novish.eu/

スティックやバーガー用に特化した代替魚を開発。

設立 不明
オランダ
資金調達総額
最新の資金調達

 アイキャッチ画像の出典:Vegan Zeastar

 

関連記事

 

関連記事

  1. 【2024年】マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート発売のお…
  2. 菌糸体生産のB2Bソリューションを開発するKyndaがドイツ政府…
  3. 精密発酵でカゼインを開発するEden Brewが約37億円を調達…
  4. CO2を原料にタンパク質開発する米NovoNutrients、カ…
  5. Meati Foodsの菌糸体肉、全米のホールフーズ全店舗で発売…
  6. グリラス、国産食用コオロギを使用したプロテインバー等をコンビニで…
  7. ポーランド企業Fresh Insetセミナー動画(英語)|202…
  8. 分子農業パイオニアの英Moolec Science、SPAC経由…

おすすめ記事

Steamboxの蒸気で温められるランチボックスで職場の電子レンジが不要になる?

会社、学校で温かいお弁当を食べようと思ったら、選択肢は3つくらいしかない。デリバ…

エンドウ豆由来の代替ミルクを展開する米Ripple Foodsが約72億円を調達

黄エンドウ豆由来の代替ミルクを開発・販売する米Ripple Foodsが4,92…

世界初の家庭用ペットフードメーカーChefPawがCESに登場

フードロボットというと、仕事や子育てで忙しい人向けのキッチンロボットや、レストラ…

The Better Meat Co.がシンガポールでマイコプロテイン認可を取得|日本でもマイコプロテインの波

アメリカのThe Better Meat Co.が開発したマイコプロテイン「Rh…

ヘンプシードとかぼちゃの種から生まれた植物性チーズ: Seeductive Foodsによる主要アレルゲン不使用のビーガンオプション

Good Food Institute(GFI)によると、アメリカで植物チーズを…

Meatable、EU初の培養肉試食会をオランダで開催

オランダの培養肉企業Meatableは今月、欧州連合(EU)で初めて培養肉の試食…

精密発酵レポート・予約注文開始のお知らせ

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

精密発酵レポート・予約注文開始のお知らせ

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovoの記事作成方針に関しまして

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(11/08 14:02時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(11/07 23:35時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(11/08 03:21時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(11/07 19:56時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(11/08 12:14時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(11/07 22:53時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP