フードロス

Big Idea Venturesの第3コホートに参加する15社が発表

 

ニューヨーク、シンガポール、パリを拠点とするアクセラレーターBig Idea Venturesの第3コホートに参加するスタートアップが4月に発表された。

参加企業は代替タンパク質など持続可能な食品システムに取り組む15社で、5カ月間のプログラムに参加する。

Big Idea Venturesは2018年に設立されたベンチャーキャピタルで、主に代替タンパク質に関連する企業に投資を行っている。

投資先には植物性タンパク質、細胞ベースの培養タンパク質に取り組む企業が含まれる。これまでの投資先には当メディアでも取り上げた培養肉のOrbillion Bio、代替卵のEvo Foods、代替ハチミツのMeliBioなどがいる。

出典:incrEDIBLE

第3コホートに参加する企業は、微生物発酵によるシーフードから、培養肉、廃棄削減のための食べられるスプーンなど、高まる人口増加に対応するためにサステナビリティに特化して選抜

この中には当メディアで紹介済みのInnocent MeatHaofoodが含まれている。

ニューヨーク、シンガポール別の参加企業は次のとおり
(★はFoovoが個人的に注目する企業)

 

ニューヨーク

    AquaCultured Foods: 微生物発酵による代替シーフード

    The Frauxmagerie:乳製品フリーなビーガンチーズ

    Innocent Meat: 食肉産業向けのB2B培養肉生産システム

    incrEDIBLE: 食用のスポーン・フォーク

    Blue Ridge Bantam: 培養鶏肉

    New Breed Meats: 植物性の代替バーガー、ソーセージ、ひき肉

    Plant Ranch: メキシコ料理用の植物肉

 

シンガポール

    Angie’s Tempeh: 発酵食品テンペ

   Animal Alternative Technologies: B2Bの培養肉サービス

    Farmsow: 熱帯地方の油、動物油を代替するためのB2B原料

    GreenGourmet Foods: 植物性乳製品

    Haofood: ピーナッツベースの代替肉

    MAD Foods: 植物性ドリンク

出典:AquaCultured Foods

植物肉のMeat. The End、植物性ヨーグルトのWellmeはシンガポール、ニューヨークの両方に参加。

参加企業は、12万5000ドルの出資と7万5000ドルの現物出資を受ける。プログラム期間中は、コワーキングスペースの利用やメンターによるアドバイスを受けることができる。

 

参考記事

Big Idea Ventures Announces Third Cohort for its New Protein Accelerator Program

Big Idea Ventures Unveils the Third Cohort for Alt-Protein Accelerator

アイキャッチ画像の出典:AquaCultured Foods

 

関連記事

  1. Umami Bioworks、ペットフード用途で細胞性シーフード…
  2. ユニリーバのBen & Jerry’s、アニマルフリー…
  3. 培養ロブスターを開発する米Cultured Decadenceが…
  4. オランダで世界初の細胞性食肉農場の建設に向けてCRAFTコンソー…
  5. 培養油脂のPeace of Meatと英ENOUGH、マイコプロ…
  6. Umami BioworksとShiok Meatsが合併計画を…
  7. 油だけで終わらせない|オランダのCano-ela、菜種種子から食…
  8. 二酸化炭素からタンパク質を作る英ディープ・ブランチ、アイスランド…

おすすめ記事

【現地レポ】フィンランド企業EniferのマイコプロテインPEKILOを試食@フィンランド

糸状菌という菌類を培地の中で増やしたマイコプロテイン開発に取り組む企業が増えてい…

培養ペットフードのBioCraft Pet Nutrition、EU登録を完了─「本物の肉」志向のPrefera Petfoodと提携

オーストリア・アメリカに拠点を持つ培養ペットフード企業BioCraft Pet …

ネスレが精密発酵によるミルク「Cowabunga」の試験販売を開始

ネスレは今月、精密発酵企業パーフェクトデイの乳タンパク質を使用したミルク製品「C…

1つのカカオ豆から年間1.5トンの培養カカオ──イスラエル企業Kokomodoの挑戦

出典:Kokomodoイスラエル輸出機構(Israel Export Institute)が6日…

MicroSaltは通常の半分量で、同じ塩味を実現する画期的な塩「MicroSalt®」を開発

アメリカ人は1日平均3.4gの塩分を摂取しているといわれる。これはFDA…

世界初、ニホンウナギ由来の不死化脂肪前駆細胞株を樹立──“脂の乗った”培養ウナギに挑む|都産技研・北里大が新成果

出典:Establishment and characterization of spontaneo…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(11/06 16:13時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(11/07 02:48時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(11/07 06:20時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(11/06 22:12時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(11/06 14:13時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(11/07 01:31時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP