代替プロテイン

世界初!動物肉を使わないバーガーキングの店舗がドイツにこの夏オープン

 

バーガーキングはこの夏、世界初となる動物肉を使わない店舗をドイツにオープンする。

ドイツ、ケルンにオープンするこの店舗では、期間限定でプラントベース肉だけを使ったバーガーが提供される。パテは、欧州の植物肉ブランドであるベジタリアンブッチャーのものを使用。

期間は6月7日から11日までの4日間。

この店舗では、植物性のナゲット、パテなどを提供するほか、新商品となるLong Chickenも提供する。

植物性のナゲット、パテはいずれもベジタリアンブッチャーによるもの。

期間中、ケルンの店舗では動物肉は提供されないが、動物由来の乳製品も含まれないかについては明らかにされていない。

バーガーキング日本でも植物肉バーガーを期間限定で販売している

バーガーキングは、ファーストフード店の中でもプラントベースへの移行を最も積極的に推進している

使用するパテは地域によって異なるが、その拡大範囲は、アメリカ、カナダ、メキシコ、アジア、欧州に及ぶ。

ユニリーバが買収したベジタリアンブッチャーを導入する国が多く、これまでにドイツのほかに、メキシコ、中国、イギリス、インドネシアでベジタリアンブッチャーのパテが導入されている。

イギリスのバーガーキングでは、以前は動物性マヨネーズを使用していたが、現在はビーガンマヨネーズを使用。2031年までに半分を植物性に切り替える方針を打ち出している。

アジアのバーガーキングもプラントベースへの移行を進めている。

中国はベジタリアンブッチャーのパテを使用しているが、日本、韓国、フィリピンはオーストラリアの有名ブランドv2Foodのパテを使用。

本場、アメリカではインポッシブルフーズのパテを導入。動物性マヨネーズを使用しているが、注文時に取り除くことが可能。

4月にはカナダのバーガーキングもインポッシブルフーズのパテを導入した。

日本のバーガーキングでも昨年12月に植物性パテが期間限定で導入され、この記事を書いている現在も、店舗で取り扱いがある。

 

参考記事

World-First: Burger King To Open Meat-Free Outlet In Germany’s Cologne This Summer

Burger King Indonesia Launches Plant-Based Whopper With The Vegetarian Butcher

World’s First Meatless Burger King to Open in Germany

アイキャッチ画像の出典:Joy Della Vita

 

関連記事

  1. 米UPSIDE Foodsが培養鶏肉の提供でミシュラン星付きシェ…
  2. 【12/17】熊本発の植物肉スタートアップDAIZ社セミナー開催…
  3. 精密発酵により代替タンパク質を開発する企業23社
  4. iPS細胞で培養肉を開発するオランダ企業Meatableがシリー…
  5. クラフト・ハインツがAIを活用するフードテック企業NotCoと合…
  6. タイソンフーズが出資するFuture Meatが培養鶏肉のコスト…
  7. EUが精密発酵・藻類由来食品を開発する企業に約78億円の資金提供…
  8. 動物を殺さずに動物性脂肪を開発する英Hoxton Farmsが約…

精密発酵レポート好評販売中

おすすめ記事

英Meatlyが培養キャットフード製品を発表、3ヶ月以内の承認を期待

細胞培養によるペットフードを開発する英Meatly(旧称Good Dog Foo…

培養肉企業モサミートがシリーズBを約89億円でクローズ

オランダの培養肉スタートアップ企業モサミート(Mosa Meat)が新たに100…

ダノンとBrightseedが提携を拡大、AIを活用して植物の隠された可能性を追求

世界大手の食品・飲料企業ダノンはバイオテック企業Brightseedとの提携を拡…

xRoboticsのピザロボットがピザ店での試験運用を完了、800の予約注文を受注

ピザロボットを開発するxRobotics(エックスロボティクス)が、オックスフォ…

菌糸体ステーキ肉の開発に挑むスペイン企業Libre Foods

日本では大豆ミート、ソイミートという言葉が浸透しているが、海外では代替肉の原料=…

細胞農業で脱カカオを進めるフィンランドのチョコレートメーカーFazer

フィンランドのチョコレートメーカーFazerは、持続可能なカカオ生産に向けて細胞…

次回Foovoセミナーのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

精密発酵レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,671円(04/18 12:10時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(04/17 21:26時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(04/18 00:56時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(04/18 18:00時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(04/18 10:46時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(04/17 20:58時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP