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韓国の培養肉企業CellMEATが約4億7千万円を調達、培養肉の量産とコストダウンを目指す

 

韓国の培養肉企業CellMEATがプレシリーズAで450万ドル(約4億7千万円)の資金調達を実施した。

調達した資金は、量産とコスト削減を実現する培養肉技術の研究開発にあてられる。CellMEATはすでにウシ胎児血清(FBS)を使わないアニマルフリーな細胞培養培地を開発している。

培養肉のコスト高の要因となる血清

血清とは、血液から細胞、フィブリン、抗凝固因子を取り除いた液体成分のことで、細胞培養培地の最も重要な成分の1つとされる。

最も一般的に使用されている血清はウシ胎児血清(FBS)となるが、FBSは生前または死後の健康な分娩前の雌牛の胎児の血液から採取するため、動物を殺さない方法としながらも問題がある。そのため、培養肉開発に取り組む企業にとっては、FBSを使わない培地の開発が課題となっている。

出典:モサミート

モサミートのように独自の技術で培地からFBSの除去に成功し、動物由来の成分を含まない培地を開発している企業もある。

一方で、CellulaREvolutionのように自社では培養肉は開発しないが、動物由来の血清を使わずに量産を可能とする細胞培養技術の開発に注力する企業も増えている。

培養肉の量産・コストダウン実現に取り組むCellMEAT

CellMEATは研究拠点を光州広域市の全南大学校とソウルの梨花女子大学校附属モットン病院に構える。

同社は2年かけて、FBSに代わる独自の細胞培養法培地を開発した。今回の資金で、培養肉生産のスケールアップとコストダウンの研究開発をさらに進めるとしている。

出典:CellMEAT

培養肉の生産コストを、従来の動物肉と同等価格にまで落とすことをゴールとしている。

「費用対効果の高い培養肉を生産するためには、細胞を低コストで培養できるようにする必要があります」

と創業者・CEOのGiljun Park氏が語るように、現在は低コストで細胞培養する手法の研究に注力しているが、培養肉の開発も視野にいれている。

アメリカのイート・ジャストがシンガポールで培養肉の販売許可を取得したように、韓国でも同じことを成し遂げたいと考えている。

韓国で培養肉に取り組むスタートアップ

韓国には培養肉企業はまだ少ないが、すでに取り組みを始めている企業が2社ある。

SeawithはFBSに代わる、藻類ベースの細胞培養技術を開発している。2019年に設立されたスタートアップで培養肉の開発にも取り組んでおり、2022年の終わりまでに試食イベントを実施したいとしている。

DaNAgreenは医療分野で蓄積した、細胞を3次元構造にする足場技術を培養肉開発に応用し、培養肉の大量生産を可能とする植物ベースの足場を開発している。DaNAgreenは足場だけでなく、細胞、培養培地、バイオリアクターという培養肉の開発に必要な4つ全てを開発するとしており、商品化のタイムラインを今後2年から3年に定めている。

CellMEATは2019年に設立された光州広域とソウルを拠点とするスタートアップ企業。

今回のラウンドは2021年1月に実施されたもので、韓国を拠点とするNAU IB Capitalが主導、BNK Venture CapitalDT & InvestmentRyu Kyung PSG Asset ManagementNU HoldingsYonsei Technology Holdings、米国を拠点とするKnollwood Investment Advisoryなどが参加した。

2ヵ月弱で11社が資金調達を実施

今年になって2ヵ月経たないうちに資金調達を実施した培養肉企業はCellMEATを加えると11社になる。2020年12月にアメリカのイート・ジャストがシンガポールで培養肉の販売許可を取得したニュースは記憶に新しい。

出典:Edison Investment Research

Edison Groupが発表したレポートによると、早くて2025年には、培養肉が量産され、従来の肉と同価格になるだろうと報告されている。

世界的なコンサルタント会社AT Kearneyの報告によると、2040年には肉全体の6割は培養肉か植物肉になると予測される

2013年に世界を驚かせた3500万円の培養肉ハンバーガーから8年。この衝撃的ニュースの主役だったモサミートは、非現実的ともいわれた培養肉の生産コストを1/88に削減することにすでに成功し、欧州での承認申請に向けて準備を進めている。

イスラエルのFuture Meatは植物ベースと培養肉のハイブリッド戦略ですでにコストダウンに成功している。

そして、CellMEATのようにコストダウンを実現するための技術改良に取り組む企業や、Core Biogenesisのようにゲノム編集技術を用いて、血清に含まれる高価な成長因子のコストダウンに取り組む企業が登場しており、培養肉を「現実のもの」とするための研究は加速している。

 

参考記事

South Korean Startup CellMEAT Raises US$4.5M To Scale & Lower Cultured Meat Production Costs

CellMEAT Raised $4.5M in Pre-Series A Round of Funding for its Cultured Meat Tech

 

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アイキャッチ画像の出典:CellMEAT

 

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