代替プロテイン

酵母由来ミルク「LIKE MILK」テスト販売開始──実際に飲んでみた【試飲レポート】

 

日本初の酵母由来の代替ミルク「LIKE MILK(ライクミルク)」のテスト販売が開始された

アサヒグループジャパンは7月16日から、クイーンズ伊勢丹の10店舗での販売を開始。販売期間は約2ヵ月。Amazonでも数量限定で販売した。2026年の全国販売を目指すという。

LIKE MILKは、アサヒグループジャパンが誰もが自由に食を楽しめる“フードダイバーシティ”の実現を目指して開発した新しいミルク。牛乳アレルギーなどで牛乳を飲めない人に向け、酵母の持つ乳化力を向上させる技術や酵母独特の風味を除去する技術を確立し、ほんのりとした自然な甘みのある、癖のないまろやかな味わいに仕上げた

今年4月には応援購入サービスMakuakeでクラウドファンディングを実施。目標金額30万円の7倍以上となる約221万円を集めた。

FoovoもMakuakeで購入し、実際にLIKE MILKを試してみた。

こちらが届いた酵母由来ミルク(精密発酵技術で開発されたものではない)。

Foovo(佐藤)撮影

Foovo(佐藤)撮影

届いたLIKE MILKは、牛乳の白やクリーム色とは異なる爽やかな青色のパッケージが印象的で、クリーンさやを連想させるデザインとなっている。

1本(200mL)あたり、タンパク質6.7g、食物繊維4.9g、カルシウム257mg、亜鉛2.0mg。牛乳と同等のタンパク質・カルシウムを含みながら、牛乳には含まれない食物繊維や多くの亜鉛を含み、脂質は牛乳よりも少ないことが特徴だ

LIKE MILK Foovo(佐藤)撮影

そのまま飲んでみた第一印象は、まず口に含んだ瞬間、違和感がほぼない。口当たりがまろやかで、優しい味だ。ただ、次第に口の中に、ごくわずかに酵母由来と思われる特有の風味がひろがる。この風味については好みが分かれるかもしれない。

コーンフレークやカフェオレと合わせて試してみたが、この風味はわずかに残る印象があった。家族にも飲んでもらったところ、「一口目は違和感なく、飲みやすいが、後味がやや気になる」という感想が寄せられた。

とはいえ、飲む回数を重ねるうちに印象は変化した。筆者自身、1〜2回目は風味が気になったが、3回目にはあまり気にならなくなり、自然と受け入れられるようになった。

カフェオレにしてみた Foovo(佐藤)撮影

コーンフレークをいれてみた Foovo(佐藤)撮影

LIKE MILKは栄養価の面で優れており、アレルギーの心配がないため、乳アレルギーのある家庭や、栄養補給を目的とする場面では有力な選択肢となりうる。

若干の後味をやわらげる意味でも、チョコレートオレやバナナオレといったフレーバー展開があれば、子どもや敏感な層にも受け入れられやすくなると感じた。

風味面でさらなる調整が加われば、より幅広い層に受け入れられると感じる。

LIKE MILKは、日本でこれまでになかった酵母由来ミルクであり、この取り組みは意義深い。実際に試してみて、テスト販売を通じて得られる消費者の声が今後の改良につながれば、広く流通する酵母由来ミルクになる可能性があると感じた。2026年の全国展開に向けた今後の動向に注目したい。

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの試飲体験に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

 

関連記事

アイキャッチ画像はFoovo(佐藤)撮影

 

関連記事

  1. 熟成で味を強化、培養条件で“味”をデザイン──東大、「狙った味」…
  2. 培養シーフードのAvantが約14億円を調達、来年パイロット工場…
  3. 3Dフードプリンター試食会レポート|日本科学未来館で”未来の食”…
  4. 米PFerrinX26、日本で精密発酵ラクトフェリンの戦略的産業…
  5. 2023年精密発酵業界の全貌:認可企業の動向、2024年予測、C…
  6. 米Biosphere、ガス発酵スタートアップNovoNutrie…
  7. Believer Meats、培養鶏肉の連続生産が高い費用対効果…
  8. 培養肉スーパーミート、スイス小売大手のミグロと提携

おすすめ記事

3Dプリンター製サーモンを開発するRevo Foodsが約1億9000万円を調達

3Dプリンターで植物性サーモンを開発するRevo Foodsが150万ユーロ(約…

筑波大学の萩原大祐准教授、麹菌による代替肉の事業化に向けてクラウドファンディングを開始

麹菌を使った代替肉開発に取り組む筑波大学の萩原大祐准教授が100万円の調達を目指…

オレオゲルで植物肉用の代替脂肪を開発するParagon Pureが約5.5億円を調達

アメリカ、ニュージャージー州を拠点とするParagon Pureは植物肉の味・風…

精密発酵タンパク質のB2B生産プラットフォームを開発するFermify

オーストリアのFermifyは、精密発酵でカゼインタンパク質を生産する自社プラッ…

韓国が培養肉特区を創設、商用化の鍵となる細胞供給で特例を設ける

韓国政府は、培養肉など細胞性食品の開発を目的とした特区を創設した。この特区の正式…

小麦胚芽由来の低コスト成長因子を開発する名大発スタートアップNUProteinの挑戦

食糧危機・環境問題の解決策として期待される培養肉の生産コスト低減を目指して、コム…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

細胞性食品(細胞培養食品)レポート・予約注文開始

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

最新記事

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

PAGE TOP