代替プロテイン

ケンタッキー、ビヨンド・ミートの代替フライドチキンを全米で販売

2022年1月セミナーはこちらから▼

 

ケンタッキーフライドチキン(KFC)は5日、アメリカ企業ビヨンド・ミートの代替肉を使った植物性代替チキン「ビヨンド・フライドチキン」を全国販売することを発表した

今月10日より期間限定で、全米の店舗で販売する。

KFC、ビヨンド・フライドチキンを全米で販売

出典:ビヨンド・ミート

ビヨンド・フライドチキンはビヨンド・ミートがKFC提供用に開発した製品となる。

ビヨンド・ミートは2019年にカナダ、アトランタのKFCと提携して、1日限定でビヨンド・フライドチキンを発売した。この試験販売では2種類(ナゲットと骨なし手羽先)が提供され、5時間かからずに売り切れとなる盛況ぶりだった。

試験販売の成功により、KFCは2020年2月にも複数店舗で期間限定でビヨンド・フライドチキンを試験導入している。2回目も1週間で売り切れとなった。

そして今回、全米のKFCがビヨンド・フライドチキンを提供するに至る。

出典:ビヨンド・ミート

販売されるビヨンド・フライドチキンは、従来のチキンと同じグリルで調理されるため、ビーガンではない。3種類のソースもビーガンには対応しておらず、フレキシタリアンをターゲットとしている。

これはビーガンを疎外しているのではなく、肉好きな層にも代替肉を受け入れてもらい、製品を主流にもっていくまでの、消費者の反応を把握する移行的なプロセスといえる。

マクドナルド、ヤム・ブランズとの複数年パートナーシップ

2019年の試験販売時、アトランタKFCで列に並ぶ人たち 出典:ビヨンド・ミート

ビヨンド・ミートはファーストフード大手のマクドナルド、ヤム・ブランズとも提携している。

昨年2月、マクドナルドと3年間にわたるパートナーシップを締結。この契約により、ビヨンド・ミートはマクドナルドの植物肉バーガー「マックプラント」の優先サプライヤーの地位を獲得した。

マックプラントは、ビヨンド・ミートとマクドナルドが共同開発したもので、昨年、アメリカイギリス、スウェーデン、デンマーク、オランダ、オーストリアに導入された。アメリカでは8店舗での限定販売だったが、今年は販売をさらに拡大する計画を立てている。

出典:マクドナルド

ビヨンド・ミートは同時期にKFC、ピザハット、タコベルを運営するファーストフード企業ヤム・ブランズとも提携した。

中国KFCは2020年にカーギルの植物性チキンナゲットを試験導入していたが、ビヨンド・ミートとヤム・ブランズとの提携により、今後はアメリカ以外のKFCでもビヨンド・ミートの代替肉導入が進む可能性はある。

一方、KFC、マクドナルドの競合となるバーガーキングは、2019年8月にインポッシブルフーズの代替肉を全米で導入した。現在では日本を含め、世界的に地域毎にサプライヤーを使い分けて植物肉バーガーを販売している。

拡大する植物肉市場

出典:GFI

Good Food Instituteの報告によると、米国では動物性製品の代替品となる植物ベース食品の売上は2019年から2020年にかけて4億3000万ドル増加、約1.5倍に成長した。

出典:GFI

GFIは代替ミルク市場と比較して、植物肉には成長の余地があると推測している。植物ミルクが小売用ミルク売上の約15%を占めるのに対し、植物肉のシェアはまだ1.4%。植物肉が植物ミルクと同等のシェアに達すると考えると、植物肉にはまだ140億ドルの市場価値があることになる。

代替肉企業とファーストフード店のパートナーシップ拡大につれて、代替肉市場のさらなる拡大が予想される。

 

参考記事

KFC® AND BEYOND MEAT® DEBUT MUCH-ANTICIPATED BEYOND FRIED CHICKEN NATIONWIDE BEGINNING JANUARY 10

KFC Rolls Out Beyond Meat Fried Chicken Across the US – But Not Yet Vegan

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:ビヨンド・ミート

 

2022年1月セミナーはこちらから▼

 

***無料レポートプレゼントのご案内***

無料メールマガジンに登録いただいた方限定で、 

国内外の培養肉開発に取り組む企業をまとめたレポートを無料でお配りしております。

●全66社

●全15ページ

の無料レポートです。

登録は1分で終わりますので、ぜひこの機会にご利用ください。

メールマガジンにご登録いただいた方には、 週1~2回フードテックの最新ニュースをお届けしております。

↓↓↓↓↓

メールマガジン登録はこちらから

 

>> <<

関連記事

  1. スペインNovameatが3Dプリンター製培養肉の試作品を発表
  2. スペイン政府がBioTech Foodsの主導する培養肉プロジェ…
  3. ドバイが次のフードテックハブになる?UAEがドバイにフードテック…
  4. フィンランドの研究チームが細胞培養によるコーヒー生産に成功
  5. スイスの培養肉企業Mirai Foodsがシードで約2億3千万円…
  6. 培養肉企業MeaTechがベルギーに培養脂肪のパイロット工場を建…
  7. 中国の培養肉Joes Future Foodが約12億円を調達、…
  8. イスラエルのMeaTechが新たに培養豚肉の開発始動を発表

おすすめ記事

Avant Meatsがシンガポールに新しい研究施設・パイロット工場建設を発表

シンガポールにおけるフードテックが加熱している。シンガポールは昨年12月…

植物食品のゲームチェンジ:Motif FoodWorksが植物性の伸びるチーズと霜降り肉技術の使用権を獲得

Motif FoodWorksは植物肉・植物チーズをより本物に近づける技術の独占…

代替肉の米インポッシブルフーズが約560億円を調達、調達総額は2000億円を超過

代替肉企業インポッシブルフーズが最新のラウンドで5億ドル(約560億円)を調達し…

イスラエルのPlantishが3Dプリントされた植物性サーモンを発表、2024年に本格販売へ

イスラエルのフードテック企業Plantishは、植物原料を使った代替サーモンの切…

高級培養肉を開発するOrbillion Bioが約5億4000万円を調達

培養肉を開発するスタートアップ企業Orbillion Bioが、シードラウンドで…

MeaTechが低コストな培養脂肪の生産方法で米国仮出願を提出

イスラエルの培養肉企業MeaTechは、米国特許商標庁(USPTO)に植物由来成…

Foovoセミナーのお知らせ

▼聞き流しフードテックニュース▼

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業66社をまとめたレポート(全15ページ)を無料でお配りしております。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(01/19 16:29時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(01/19 10:14時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,881円(01/19 21:24時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP