アップサイクル

韓国の代替肉企業Zikooinが約26億円を調達、植物肉工場を来年稼働

 

韓国の代替肉スタートアップZikooinは先月、2300万ドル(約26億円)を調達した

ラウンドにはPrimer Sazze PartnersIMM InvestmentA VenturesEnvisioning Partnersに加え、KDB BankSTIC VenturesPremierPartnersCrit Venturesが新たに出資に参加した。

これによりZikooinの調達総額は2480万ドルとなった。同社は調達した資金で堤川市に新しい植物肉工場を建設する。

海外6市場に進出する代替肉企業Zikooin

出典:Zikooin

Zikooinは廃棄される穀物、オーツ麦、ナッツなどの原料に植物原料を加え、代替肉ブランド「Unlimeat」を開発している。

Unlimeatには薄切り牛肉のほか、パテ、ミンチ肉、プルドポーク、ミートボールなどさまざまな商品が含まれ、台湾、香港、中国本土、ベトナム、オーストラリア、アメリカで販売されている。

最近ではビーガンチェダーチーズを発売し、代替乳製品にも参入した。

アジア最大規模の植物肉工場を来年稼働

出典:Zikooin

資金調達にあわせ、Zikooinは2022年上半期までに新しい植物肉工場「Clean Meat Factory」の稼働を開始することを発表した。

この工場の規模は8,910㎡で、堤川市の第3工業団地にある14,650平方メートルの土地に建設される。プレスリリースによると、「アジア最大規模の植物肉工場の1つになる」という。

創業者兼CEOのKeum Chae Min氏は、「生産能力の増強のために大規模なインフラ投資を実施しました。これにより、私たちは代替肉セクターを主導し、輸出市場シェアを拡大することが可能になります」とコメントしている。

Zikooinは韓国国内では、大手コンビニエンスチェーンCUやドミノピザと提携して、その存在感を高めてきた。CUは韓国で最も人気のあるコンビニエンスチェーンで、ベジタリアン製品のラインアップで協業している。

出典:Zikooin

代替肉企業の多くは、ひき肉、チキンナゲット、ソーセージなどの開発に従事しており、牛薄切り肉に取り組む企業は多くない。

同じく薄切り肉の開発も手掛ける日本のフードテック企業ネクストミーツは、カルビ、ハラミの代替食品を焼肉店にいちはやく導入して話題になった。

同社は今年、歯ごたえと見た目を大幅に改善した「NEXTカルビ2.0」をリリース、今月にはアメリカで自社ECサイトの販売を開始、アメリカでの本格展開を始動した

ネクストミーツはアジアンテイストかつ薄切り肉という独自性を武器に、来年にはナスダック上場を目指している。

 

参考記事

Zikooin Company Raises USD 23 Million

South Korean Vegan Beef Maker to Build One of the Largest Plant-Based Meat Factories In Asia

 

関連記事

関連記事

  1. 微生物でタンパク質を開発するNature’s Fyn…
  2. 精密発酵スタートアップ9社が精密発酵組合を設立
  3. スイスの食品大手ジボダン、ビューラー、ミグロが共同で培養肉の実証…
  4. MAHAで揺れる米食品業界、GRAS見直しとGLP-1普及で企業…
  5. アニマルフリーなチーズを作るChange Foodsが約2.3憶…
  6. ドイツのProteinDistillery、ビール酵母由来タンパ…
  7. デニーズが大豆ミート終了|外食チェーンの代替肉、各社で対応分かれ…
  8. イート・ジャストがカタールへの培養肉工場の建設でQatar Fr…

おすすめ記事

英Fermtech、ビール粕×麹菌でゼロカーボンな代替タンパク質を開発

2025年3月25日:本記事で参照した公式リンクの内容はその後大きく変更されておりますが、記事内では…

米Atlantic Fish Co、世界初の培養ブラックシーバスを発表

アメリカの培養シーフード企業Atlantic Fish Coは今月、世界で初めて…

アレフ・ファームズがイスラエルで培養牛肉の承認を取得|牛肉では世界初

イスラエルの培養肉企業アレフ・ファームズが、イスラエル保健省から培養牛ステーキ肉…

ネスレがヴィーガンキットカットの販売を欧州で開始!

ネスレが植物ベースのヴィーガンキットカットを発売した。ヴィーガンキットカ…

「ニッポンの魚ビジネスEXPO 2025」2月18日開催|業界の枠を超え、魚ビジネスの可能性を広げる

本記事は、Foovoがメディアスポンサーを務める「魚ビジネスEXPO 2025」の紹介記事です。…

ImpacFatが世界で初めて培養魚脂肪の試食会を実施

細胞培養により魚の培養脂肪を開発するシンガポール企業ImpacFat(インパクフ…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

細胞性食品(細胞培養食品)レポート・予約注文開始

最新記事

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP