レストランテック

米Bridge Appliancesが開発した卵調理を自動化するロボット「Omm」

2024年12月13日:Bridge Appliancesに記事を確認いただき、変更になった箇所に関する記載を削除、今後の予定を一部追加しました。

 

炒め料理やパスタを作るロボット、綿あめを自動製造するロボットなど、さまざまなフードロボットが登場する中、アメリカで卵調理を自動化したロボットOmm」が登場した。

ニューハンプシャー州に拠点を置くBridge Appliancesが開発した「Omm」は、約2分で卵2個を調理でき、1時間に約60個の卵を調理できる「世界初」の自動卵調理ロボットだ。

カフェやレストランなど、さまざまな分野への導入が想定されている。

「Omm」を開発したLance Lentini氏は、開発の動機として、「この分野にイノベーションが欠けていることを目の当たりにしたから」だと海外メディアThe Spoonに述べている。カフェでは、卵を使った調理が厨房のボトルネックになっているという現場の話が1つのきっかけになっているようだ。

出典:Bridge Appliances

公式サイト公式動画によると、ロボット上部には30個ほどの卵を保管するスペースがある。スタートボタンを押すと、ロボット内部のフライパンに油が自動噴射され、卵が割られ、好みの焼き加減で調理された後、取り出しトレイに目玉焼きが置かれる仕組みとなる。

市販のスプレーオイルを使用可能で、調理の度に自動噴射される。油交換のタイミングになるとセンサーで知らせてくれるという

▼2024年1月発表の動画。一部機能は変更されている。

今年2月のThe Spoonの報道によると、2024年を通じて一部のクライアントに試験導入する予定だとされていた。

今年秋には、機器が完全に完成し、数週間以内にボストン大都市圏で実地導入を開始することが発表された。同社は今後数ヵ月以内に、パートナー拠点での結果を発表する予定だとFoovoに述べた。

出典:Bridge Appliances

他にも同様のロボットが存在するのではないかと調査した結果、TUKU Singaporeが1時間に120個の卵を調理するロボットを開発していることが確認された。

卵のように繊細な食材に対応するには、慎重な取り扱いや焼き加減の微調整が求められる。レストランやカフェの現場において、この分野はこれまで十分な自動化が進んでおらず、まさにイノベーションが求められていた「空白地帯」と言えるだろう。

Bridge Appliancesは現在、公式サイトを通じてデモを受け付けており、「Omm」の普及がどのような変化をもたらすのか注目したい。

 

参考記事

The Origin Story Behind OMM, the Countertop Egg-Making Robot from Bridge Appliances

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Bridge Appliances

 

関連記事

  1. 国内最大級のフードテックイベントSKS JAPAN 2025が東…
  2. The Food Robotics Summit2021に登場し…
  3. Amazonで圧倒的な高評価を誇る家庭用カクテルロボットのBar…
  4. オランダのEatch、1日最大5000食を調理できるロボットキッ…
  5. コンタクトレスなキオスク型スムージーロボットBlendid、株式…
  6. 家庭用調理ロボットのNymbleが予約注文を受付中
  7. フードテックの祭典Smart Kitchen Summit 20…
  8. 中国OrionStar(猎户星空)がバリスタロボットRoboti…

おすすめ記事

チェコの培養肉企業Mewery、チェコ政府から約3200万円の助成金を獲得

微細藻類を活用して培養豚肉を開発するチェコのスタートアップ企業Meweryが、チ…

培養肉スーパーミートと欧州大手養鶏企業PHW、培養肉の欧州導入で合意

テルアビブを拠点とする培養肉企業スーパーミート(SuperMeat)は、欧州市場…

イオン、「チョコか?」でブロックタイプの代替チョコレートを新発売|3店舗訪問で確認した「ChoViva」の味と広がり

Foovo(佐藤)撮影イオンは今月2日、代替チョコシリーズ「チョコか?」から新たにブロックタイプ…

オランダのUpstream Foods、植物シーフード向上のためサーモンの培養脂肪を開発

細胞由来・植物由来の代替肉や代替魚の開発が世界的に進む中、本物ならではの風味を補…

サケ・マス・コイを開発する欧州初の培養魚Bluu Biosciencesが約9億円を調達

ドイツの培養魚スタートアップ企業Bluu Biosciencesが700万ユーロ…

オーストリアのRevo Foods、世界最大の食品向け3Dプリンティング工場を開設|新製品のマイコプロテイン由来サーモンを発売

3Dプリンターで代替シーフードを開発するオーストリア企業Revo Foodsは1…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(01/12 16:33時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(01/13 03:15時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(01/13 06:50時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(01/12 22:35時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(01/12 14:33時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(01/13 01:56時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP