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【完全保存版】培養肉ベンチャー企業20社まとめ【2020年】

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この記事では、培養肉開発に取り組む国内外のベンチャー企業20社を紹介する。

培養肉とは、牛、豚、魚などの細胞を動物の体の外で培養して開発された、本物と同じ肉のことをいう。

家畜の飼育、養殖と比べ、培養肉には

✅肉になるまでの時間を大幅に短縮できる

✅畜産で必要となる広大な土地を確保する必要がなくなる

✅倫理面の負担が減る

といったメリットがある。

 

今回紹介する培養肉ベンチャー企業20社は次の3つに大別される。

●家畜培養肉に取り組む企業(14社)

●培養材料に取り組む企業(3社)

●海産物に取り組む企業(3社)

 

本記事でとりあげた企業のほかにも、培養肉に取り組むスタートアップはあるため、順次追加していく予定。

この記事では資金調達の情報も掲載しているが、これは有料データベースクランチベースにある情報に基づいており、2020年11月16日現在の情報であることをご理解いただきたい。

 

▶家畜培養肉に取り組むスタートアップ企業14社

モサミート

出典:モサミート

https://www.mosameat.com/

世界で初めて培養肉ハンバーガーを開発した培養肉のパイオニア。

2013年に1個3500万円のバーガーで話題を呼んだ。

ウシ胎児血清(FBS)除去に成功し、培地の大幅コストダウンに成功。9月に調達した資金は、工場拡大、生産ライン拡大、開発チーム拡充にあてる予定。

オランダ
最新の資金調達 2020年9月

5500万ユーロを調達

シリーズBラウンド

総調達額 6450万ユーロ

 

メンフィスミーツ(Memphis Meats

出典:Memphis Meats

https://www.memphismeats.com/

2015年創業したアメリカのスタートアップ。

2016年に培養ミートボール、2017年に培養チキンを細胞ベースから製造に成功。培養シーフードも手掛け、製品のラインナップが充実している。

モサミートよりも早く生産コスト削減に成功した。

米食肉大手タイソン・フーズ、ソフトバンクグループ、カーギルなど名だたる企業から資金調達を受けている注目の培養肉企業。

アメリカ
最新の資金調達 2020年1月

約16億ドルを調達

シリーズBラウンド

総調達額 約18億ドル

 

Meatable

出典:Meatable

https://www.meatable.com/

設立当初からFBSを使用しない手法で培養肉開発に注力するスタートアップ。

Meatableは「多能性幹細胞」を使う。多能性幹細胞とは、体を構成するほとんどすべての細胞に分化できる幹細胞のことを指す。これに対し、神経から取り出した幹細胞は神経系の細胞に分化するなど、ある程度分化できる方向性が定まっている幹細胞もある(体性幹細胞という)。

多能性幹細胞ならあらゆる組織に分化させることができるので、多様性に長けているほか、ほかの幹細胞より分化スピードが2~2.5倍速い特徴を持つ

そのため、開発スピードの速さで優位性があり、2020年夏に培養ポークの試作品発表をすると報じられていたが、この記事を書いている時点で情報をまだ確認できていない。

Meatableは特許を取得した技術で、動物に痛みを感じさせずに細胞を採取している。生きた動物から組織検体を採取する代わりに、Meatableは生まれたばかりの子牛のへその緒から血液を採取するため、開発に介在する動物は最小限だ。

2025年までに数トン規模の生産規模を持つ工場を建設する予定

オランダ
最新の資金調達 2019年12月

700万ドルを調達

シードラウンド

総調達額 1350万ドル

 

スーパーミート(Supermeat)

出典:Supermeat

https://supermeat.com

培養チキンに特化したイスラエルのスタートアップ。鶏の幹細胞をバイオリアクターで増殖させて製造する。

工場の隣に、培養肉メニューの試食に特化したレストランThe Chikenを設置し、培養肉の製造プロセスを見える化クリーン性をアピールするとともに、開発段階から顧客の声を集める独自のマーケティング戦略を展開している。

1~2年以内にレストランでの販売、5年後に量産化を目指している。2015年に設立。

イスラエル
最新の資金調達 2018年1月

400万ドルを調達

シードラウンド

総調達額 420万ドル

 

ミ―トテック(Meat-Tech

出典:MeaTech

https://meatech3d.com/

3Dプリンティング技術を活用する培養肉スタートアップ。

2020年8月にカルパッチョ様のラボ産ステーキの製造に成功。

幹細胞から培養した筋肉細胞と脂肪細胞をバイオインクとして、バイオ3Dプリンターで積層させることで、本物の肉のような複雑な形状を再現している。

イスラエル
最新の資金調達 2019年10月

700万シェケル(約2億円)を調達

シードラウンド

総調達額 700万シェケル(約2億円)

▼関連記事

 

HigherSteaks

出典:HigherSteaks

https://www.highersteaks.com/

細胞ベースの豚バラやベーコンを開発するイギリスの培養肉スタートアップ。

2017年に設立。豚バラとベーコンの開発に要する時間は約1ヶ月。幹細胞を培地で培養する。

豚バラの50%は培養肉、50%はプラントベース、ベーコンの場合は70%は培養肉、30%はプラントベースとなっている。

イギリス
最新の資金調達 2019年2月

15000ユーロを調達

総調達額 15000ユーロ

 

Mission Barns

出典:Mission Barns

https://missionbarns.com/

アメリカ・カリフォルニアの人工ベーコンのスタートアップ。豚の脂肪細胞をバイオリアクターで培養して開発する。

ポーク性ベーコンのほか、豚由来の油も開発している。

アメリカ
最新の資金調達 2019年10月

調達額は非公開

総調達額 350万ドル

 

インテグリカルチャー

出典:インテグリカルチャー

https://integriculture.jp/

高コストな血清成分と成長因子を外部からもってくるのではなく、内部で生産するバイオリアクタ「CulNet System」を開発することでコストダウンを可能にした。

2020年7月にはシンガポールのShiok Meats社と共同でエビ細胞培養肉の開発を開始。この共同開発でも自社の血清成分を使わないバイオリアクターを活用している。2022年の培養エビ肉の商品化を目指している

11月には宇宙という極限環境における「サステイナブルな食生産」「食のQOL」に挑戦するプロジェクトを始動。宇宙用調味料「スペースソルト(食べられる細胞培養液)」「スペースソルト・ゼリーピクルス(宇宙でも食べられる)」を提供するクラウドファンディングを実施している。 

日本
最新の資金調達 2020年5月

8億円

シリーズAラウンド

総調達額 11億円

 

日清食品

出典:日清食品

https://www.nissin.com/jp

日清が取り組むのは、最も高度な技術を要する培養ステーキ肉

単に牛の筋細胞を培養するのではなく、独自の積層方法を編み出し、本物の筋肉の立体構造の再現に取り組む。

2024年中に縦横7センチ、厚さ2センチのステーキ肉を生産する基盤技術を確立したい考え2019年に1cm×0.8cm×0.7cmのサイコロステーキ状の作製に成功している。

日本
最新の資金調達
総調達額

 

Innocent Meat

出典:Innocent Meat

https://www.innocent-meat.com/

ドイツ発の培養肉スタートアップ。

動物細胞をバイオリアクターで植物ベースの細胞培地を使って増殖する。現在は研究開発のフェーズで、第1の試作品開発に取り組んでいる。

ドイツ
最新の資金調達
総調達額

 

Aleph Farms

出典:Aleph Farms

https://aleph-farms.com/

ウシから採取した細胞から培養肉を開発するスタートアップ。

2020年10月に宇宙で培養肉を生産する計画「Alepha Zero」を発表。宇宙で得られたノウハウをもとに地球の極地でも高品質な牛肉を「生産」できる世界を目指している。

イスラエル
最新の資金調達 2019年5月

1200万ドル

シリーズAラウンド

総調達額 1440万ドル

 

Balletic Foods

出典:Balletic Foods

http://www.balleticfoods.com/

サンフランシスコ発のスタートアップ。

2017年にシードラウンドで調達しているが、調達額は非公開。

ホームページに情報はほぼなし。

アメリカ
最新の資金調達 2017年

シードラウンド

調達額は非公開

総調達額 不明

 

BioBQ

出典:BioBQ

https://www.biobqing.com/

ラボ産のブリスケットとジャーキーに取り組むテキサス発のBioBQは、開発を加速させるために出資者を探しているフェーズ

アメリカ国立科学財団(NSF)のプログラムに申請しており、NSFから資金調達できれば2021年に研究施設を持つ予定。それより早く資金を調達できれば、今年中に研究施設開設に踏み切ると構え。

課題はFBSを使わない安価な培地を見つけること。

アメリカ
最新の資金調達 未実施
総調達額 未実施

 

 

Biotech Foods

出典:Biotech Foods

https://www.biotech-foods.com/

家禽と豚をターゲットにするスペインの培養肉スタートアップ。

Ethicameatというブランドで、本物の肉と価格面で競合できる培養肉をリリースする予定。現在、量産化・規制クリアに向けて取り組んでいる。

スペイン
最新の資金調達 2020年8月

190万ユーロを調達

グラント

総調達額 430万ユーロ

 

▶培養材料に取り組むスタートアップ企業3社

ORF Genetics

出典:ORF Genetics

https://orfgenetics.com/

培養肉の課題の1つ、生産コスト削減に寄与する成長因子を開発するスタートアップ。

幹細胞の増殖と分化をコントロールする役割を持つ高コストな成長因子に代わる、大麦由来の成長因子MESOkineの開発に成功。

牛、豚、鳥用に開発したMESOkineの試験を2021年後半に開始する予定。競合他社と比較して、50%~60%のコストダウンにつながり、今後5年にはさらにコストダウンすると予想される。

アイスランド
最新の資金調達 2013年3月

1250万ISK(約950万円)

グラント

総調達額 2億1060万ISK(約1億6千万円)

 

Future Fields

出典:Future Fields

https://www.futurefields.io/

培養チキンの独自ブランドを目指していたが、450gあたり約32万円というコスト高のため方向性をシフト。

有用で安価な細胞増殖用培地を開発している。

カナダ
最新の資金調達 2020年4月

12万5000ドルを調達

シードラウンド

総調達額 12万5000ドル

 

biftek.co

出典:biftek.co

http://biftek.co/

従来のFBSに変わる培地を開発。

アメリカ・トルコ
最新の資金調達 2020年8月

40万ドルを調達

シードラウンド

総調達額 40万ドル

 

▶水産物に特化した培養肉スタートアップ企業3社

BlueNalu

出典:BlueNalu

https://www.bluenalu.com/

カリフォルニアを拠点とする、さまざまな海産物を開発するスタートアップ。

2020年6月にはそれまでの生産スペースの6倍になる約3530㎡の生産設備の賃貸契約を締結した。この施設には、BlueNaluのキッチンやデモスペースも設けられている。

8月には年間1800万ポンドの海産物を生産する量産化5年計画を発表した。

アメリカ
最新の資金調達 2020年4月

25万ドル

グラント

総調達額 2480万ドル

 

Finless Foods

出典:Finless Foods

https://www.finlessfoods.com/

サンフランシスコ発の魚を細胞から培養して本物の魚肉を作るスタートアップ。製造手法はメンフィスミーツなど他社と同じだが、魚に焦点をあてている。

アメリカ
最新の資金調達 2020年8月

非公開額

シリーズAラウンド

総調達額 350万ドル

 

Wild Type

出典:Wild Type

https://www.wildtypefoods.com/

2016年に設立されたサンフランシスを拠点とするスタートアップ。

魚を細胞から培養して本物の魚肉を開発。現在は寿司にできるサーモンの試作品を開発中。寿司屋や小売へ展開する予定

アメリカ
最新の資金調達 2019年10月

1250万ドル

シリーズAラウンド

総調達額 1600万ドル

 

▼代替魚のほかのスタートアップはこちらから▼

 

※アイキャッチ画像の出典:IDTechEX

 

 

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