Foovo Deep

培養油脂のPeace of Meatと英ENOUGH、マイコプロテインを使った培養ハイブリッド肉の開発で提携

 

イスラエルの培養肉企業MeaTechは19日、傘下の培養油脂を開発するベルギーのPeace of Meatが、マイコプロテインを開発する英フードテック企業ENOUGHと共同開発合意を締結したと発表した。

二社はMeaTechの培養ハイブリッド肉製品の市場投入を加速させるために協業する。

Peace of MeatとENOUGH、培養ハイブリッド肉の開発で提携

出典:MeaTech

提携ではまず、Peace of Meatの培養鶏油開発におけるノウハウと、ENOUGHの最先端のマイコプロテイン成分を組み合わせて「ゲームチェンジャーとなる代替ハイブリッド肉製品」を開発する。

本物の動物肉がもつ風味、香り、食感を提供するPeace of Meatの培養鶏油と、豊富なタンパク質と食物繊維、必須アミノ酸、亜鉛、鉄分を含んだ栄養価の高いENOUGHのマイコプロテインとを組み合わせることで、より本物に近い、栄養面でもすぐれた培養ハイブリッド肉になると期待される。

Peace of Meatは昨年、1回の生産で700グラムの培養鶏脂の生産に成功している。2021年にMeaTechに買収された同社は、ベルギーに研究施設を備えた培養肉用の実証プラントを建設する計画を立てている

出典:Peace of Meat/MeaTech

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:ENOUGH

 

関連記事

  1. イスラエルの培養肉Future Meatが世界初の培養肉生産施設…
  2. ベゾス・アース・ファンド、ノースカロライナ州立大学に代替タンパク…
  3. 子どもが培養肉を知るための絵本のクラファンがスタート
  4. 代替マグロ開発中の米フードテックKuleana、年内に全米へ代替…
  5. 乳製品生産の再考|牛に頼らず細胞培養でミルクを開発するドイツ企業…
  6. 菌糸体ベーコンを開発するAtlast Foodが社名をMyFor…
  7. オランダ政府が細胞農業に約82億円の出資を発表、国の成長計画とし…
  8. シンガポールの培養魚企業Umami Meatsが日本進出を発表

おすすめ記事

ScaleUp Bio、微生物発酵の商用施設についてシンガポール当局から食品製造ライセンスを取得

食品に特化した精密発酵・液中発酵施設のCDMOであるシンガポール企業ScaleU…

欧州で広がるRedefine Meatの代替肉、現地レストランで味わった食感と味のリアルな感想

イスラエルのスタートアップ企業Redefine Meatが開発した代替ステーキ肉…

菌糸体生産のB2Bソリューションを開発するKyndaがドイツ政府から助成金を獲得

ドイツのバイオマス企業Kyndaは、ドイツ連邦食糧農業省から非希薄化(Non-d…

Forsea Foods、培養うなぎの開発で細胞密度3億個/mL超を達成

今年は培養うなぎで大きな進展が相次いだ1年になった。8月、北里大学の池田…

Mirai Foodsが厚さ1.5cm以上の培養テンダーロインステーキ肉の作製を発表

スイスの培養肉企業Mirai Foodsは今月、厚さ1.5cm以上の培養テンダー…

3分でサクサクのピザを焼くBasil Streetのピザ自販機

 このニュースのポイント●ピザを3分で焼…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovoの記事作成方針に関しまして

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(12/14 14:13時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(12/14 23:55時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(12/14 03:38時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(12/14 20:11時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(12/14 12:23時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(12/14 23:12時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP