ロボット

最短30秒で調理する自律調理ロボットを開発したRoboEatz、1台目をラトビアに設置予定

▼10/26培養肉セミナーのご案内(画像をクリック)

-------------

 

カナダ、米国、ラトビアに拠点を置くRoboEatzは、自社の調理ロボットを「世界で最も進化した自律調理ロボット」だと自負する。

同社が開発した調理ロボットは確かに優秀といえる。

準備、調理、盛り付けまでをすべて自動で行い、人が介入するのは材料の補充だけだからだ。

材料を補充しておけば、冷たい料理から暖かい料理まで1000の食事を作ることができる。

1つの料理を最短30秒でつくる調理ロボット

出典:RoboEatz

Ark 03と名付けられたこのロボットは、18㎡(110平方フィート)の独立したキオスクタイプ。

18㎡は約11畳なので、大きめの部屋1室に収まるくらいの大きさとなる。

このキオスクロボットの中には、関節アーム、110種の新鮮な材料(うち30種はスープ、サラダ、ドレッシングなど)、電磁調理器、料理を置く棚がある。

注文はアプリかタブレットで行う。

出典:RoboEatz

注文が入ると、ロボットアームが材料を取り出し、回転する電磁調理器の中へ入れる。

電磁調理器にはミキシングアームがついており、回転しながら混合する。完了すると、電磁調理器からロボットアームが持つ受け皿に料理が移され、ロボットアームが料理をいれた容器を棚に置く、という流れだ。

調理ロボットArk 03は、1つの料理を最短30秒で作れるという。

公式サイトにはペンネなどパスタ類の料理が掲載されているが、ペンネはあらかじめ茹でたものを材料として使っていると思われる。

Ark 03に材料を補充したら、1000の食事を作るまで補充の必要はない。材料が賞味期限に近くなったり、なくなりそうになったりすると、自動で材料の注文までしてくれるので、人間は材料を補充するだけでよい。

毎回の調理後に自動洗浄する機能がついているほか、個人の好みや食事制限にあわせてメニューのパーソナライズが可能となっている。

ユーザーはアプリ上で材料やボリュームなど自由にカスタマイズできる。アプリにはカロリー、糖質、塩分、タンパク質などの情報が表示される。

新しいメニューのアップロードは5分でおわる。

コロナで活躍の場が広がる調理ロボット

出典:RoboEatz

新型コロナの感染拡大により、Ark 03のような調理ロボットの活躍の場は増えた。

ロボットであれば、材料の取り出しから調理、盛り付けまでを自動でやってくれるので、ヒューマンフリーな料理提供が可能となる。これまで以上に非接触なサービス提供が求められる今、ロボットがもたらすメリットは大きい。

導入コストはかかるが、Ark 03を導入することで、人を雇う必要がなくなる。材料を入れ間違えることもなければ、材料が細菌に汚染されることもない。

何より、24時間、休みなしで働ける。

こうしたニーズをうけて最近では自律型の調理ロボットが増えている。

カナダのYPCテクノロジーズの調理ロボットはArk 03に似ているが、今はまだ最後の味付けで人の介入が必要となっている。

アメリカのBowlton Kitchensは、複数の調理器を搭載したロボットで、1時間に300の料理が可能。材料をセットすればロボットがすべてやる点では、Ark 03に似ている。

増える「共同ブランディング」戦略

出典:RoboEatz

これらのキオスク型調理ロボットは、人通りの多い場所をターゲットとしている。

公式サイトによると、Ark 03は、ファーストフード、オフィスビル、スーパー、コンビニ、空港、病院、学校、介護施設、スタジアム、劇場などさまざまなエリアに導入できる。

こうした人通りが多い場所では、1食あたり最短30秒で準備できる調理ロボットが果たす役割は大きい。

市場参入にあたり、RoboEatzはレストランとライセンス契約する

ライセンスアウトにより、導入したレストランはArk 03を独自のブランドで運営できる。

出典:RoboEatz

こうした共同ブランディング戦略を採用する企業は、特に調理ロボット、次世代自販機の領域で増えている。

ラーメン自販機のYo-Kai Express著名ラーメン店と提携し、ブランド力のあるラーメンを提供している。

スムージーロボットのBlendidは、アメリカでスムージーに特化した食品会社Jambaと共同ブランディングしたキオスクを展開している。

サラダ自販機Sallyを開発したチョボティクスは、ファーストレストランのSalad StationSaladworksなどと共同ブランディングでサリーを展開している。

RoboEatzを知る人はほとんどいないが、有名レストランが運営するキオスク型調理ロボットであれば、初めて見た人にも受け入れられやすい。

得体の知れないロボットが提供する食事よりも、すでに知名度があるレストランが「ロボットで」提供する食事なら安心できる

出典:RoboEatz

こうした共同ブランディングは、提携する飲食店側にもメリットがある。

これまでであれば活躍の場が限られていたものが、装置の導入によって空港や病院など以前はリーチできなかった場所にサービスを提供できるようになる。

RoboEatzは本社を構えるラトビアで最初の1台をまもなく導入するとしている。今年後半には米国の空港(空港名は非公開)にも設置する予定でいる。

RoboEatzの設立は2018年。クランチベースによると、これまでに110万ドル(約1.1億円)を調達している。

 

参考記事

RoboEatz Shows Off Ark 03 Autonomous Robotic Meal Making Kiosk

 

関連記事

 

アイキャッチ画像の出典:RoboEatz

 

▼10/26培養肉セミナーのご案内(画像をクリック)

 

***無料レポートプレゼントのご案内***

無料メールマガジンに登録いただいた方限定で、 

国内外の培養肉開発に取り組む企業をまとめたレポートを無料でお配りしております。

●全66社

●全15ページ

の無料レポートです。

登録は1分で終わりますので、ぜひこの機会にご利用ください。

メールマガジンにご登録いただいた方には、 週1~2回フードテックの最新ニュースをお届けしております。

↓↓↓↓↓

メールマガジン登録はこちらから

 

>> <<

関連記事

  1. Numilkが家庭用植物ミルクメーカーを発表、クラファンの累計支…
  2. コンタクトレスなデリバリーロッカーMinnowがSKS2020で…
  3. ドイツ発のAitmeはキオスク型自律調理ロボットを開発
  4. カクテルに3DプリントするPrint a Drink、企業向けの…
  5. フードテックの祭典Smart Kitchen Summit 20…
  6. スマイルロボティクスが開発した配膳・回収を完全無人化で行う自律走…
  7. Basil Streetがピザ自販機をアメリカの国際空港に導入、…
  8. ピザ組み立てロボットを開発するPicnicが約17億円を調達

おすすめ記事

ベースフードをお試しした感想⇒継続決定【まずいは嘘】|口コミ・評判

話題の完全栄養食ベースフード(BASE FOOD)のスタートセットを試してみまし…

中国Dicosが米イート・ジャストの代替卵をメニューに追加、500店舗以上で販売を開始

↓音声はこちらから↓(登録不要・ワンクリックで聴けます)…

バイオ3Dプリンターで植物性代替サーモンを開発するLegendary Vish

このニュースのポイント●オーストリアのLegen…

ビーガンペットフードのWild Earthが約25億円を調達、来年に細胞培養ペットフード発売へ

ビーガンペットフードを販売する米Wild Earthが、シリーズAで2300万ド…

菌糸体ステーキ肉の開発に挑むスペイン企業Libre Foods

日本では大豆ミート、ソイミートという言葉が浸透しているが、海外では代替肉の原料=…

トッピングから焼き上げまで3分で完成するピザ自販機Piestro

新型コロナウイルスの影響により、人との接触を減らせる「次世代自販機」が海外では注…

第2回Foovoセミナーのお知らせ

▼聞き流しフードテックニュース▼

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業66社をまとめたレポート(全15ページ)を無料でお配りしております。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(10/25 15:15時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(10/26 09:08時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,881円(10/25 20:00時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP