アフリカに2社目の培養肉企業が登場した。
2020年に設立された南アフリカ共和国を拠点とするMzansi Meatは、現在はまだ研究段階にあるが、年内に最初のプロトタイプを発表し、来年後半には販売したいと考えている。
培養肉が昨年12月にシンガポールで販売されて以降、ほかの国ではまだ販売は許可されていない。
培養肉は、動物の体の外で、動物から採取した細胞をバイオリアクターで培養し、成長させたものをいう。採取された細胞はバイオリアクターの中で筋肉や脂肪へと分化していく。
この過程で使用される、培地に添加する栄養成分「血清」が高額であるため、8年前に発表された培養肉ハンバーガーは3000万円を超える高額なものだった。
このように動物由来の血清は、培養肉の生産コストが高い要因の1つとなっていたが、現在では技術のイノベーションが進み、アニマルフリーな血清の開発が進んでいる。
最初に培養肉を販売したイート・ジャストを始め、現在存在するほとんどの培養肉企業がアニマルフリーな血清の使用に取り組んでおり、Mzansi Meatもその中に含まれる。