アルゼンチンのMichroma(ミクロマ)は菌類を活用してビーガンな赤色着色料の開発に挑戦している。
現在、フードテック業界で密かに熱いのが従来の動物由来着色料または合成着色料に代わるビーガンな代替着色料だ。そのリストに新たにMichromaが加わった。同社は菌類由来の熱に安定な赤色着色料を開発している。
クリスパーで実現した機能性に優れた菌類由来の着色料
Michromaは、合成生物学と発酵技術を活用して、菌類由来の着色料を開発している。
同社のホームページには現時点では情報はないが、Ingredients Network.comには「菌類のバイオファクトリーと精密発酵により素材の生産方法を改革し、サステイナブルで費用対効果が良く、スケーラブルな方法で次世代の天然素材を生産する」と書かれている。
同社最初の商品は、pHと熱に安定で、ビーガンかつコーシャ、ハラールに対応した赤色着色料となる。
Michromaはクリスパーキャスナインというゲノム編集技術によって糸状の非GMOな独自菌株を開発した。
この菌類を活用し、バイオリアクターの中で栄養を与えることで菌類に着色料を生産させる。菌類が培地中に分泌した着色料をろ過、乾燥し、濃縮させて最終産物とする。