代替プロテイン

The EVERY Companyが約198億円を調達、精密発酵タンパク質のB2Bを強化

2022年1月セミナーはこちらから▼

 

精密発酵でアニマルフリーな卵白タンパク質を開発するThe EVERY CompanyがシリーズCで1億7500万ドル(約198億円)を調達した

ラウンドは応募超過で完了し、McWinRage Capitalが共同で主導、テマセク、ロンドンの不動産グループ・グロブナーのWheatsheaf GroupTO Ventures、南アフリカのベンチャーキャピタルProsus Venturesが参加した。Prosus Venturesにとって、これは合成生物学企業に対する初の出資となる。

この調達によりThe EVERY Companyの調達総額は2億3300万ドル(約264億円)となった。同社は調達した資金で食品へのアプリケーションを拡大し、自社技術により複製する卵タンパク質のさらなる拡大を図る。

The EVERY Companyは卵タンパク質のDNAを酵母に挿入、砂糖を与えて、酵母に糖から卵タンパク質を生産させる。ビール、ワインの生産では、酵母は発酵により糖を分解してアルコールを作るが、DNAを挿入された酵母はアルコールの代わりに卵タンパク質を生産する。

創業者兼CEOのArturo Elizondo氏 出典:The EVERY Company

このように酵母など微生物をミニ工場として動物に頼らずタンパク質を生産する手法を精密発酵という。

同社は精密発酵の代表格パーフェクトデイに続き、代替タンパク質を市販化した。これまでにフォーチュン500の原料メーカー・イングレディオンとの共同によるアニマルフリーペプシンの発売に始まり、10月には世界初となる卵白タンパク質粉末ClearEggを発表、先月にはPressedと提携し、ClearEggを使ったスムージーを期間限定で発売した。

Pressedとの提携により、同社の発酵タンパク質に消費者が直接アクセスできるようになった。

同社の発酵由来の卵白タンパク質は、オムレツなどを作れる代替卵に代わるものではないが、無味無臭で溶解性が高いため、ビールやジュースなどさまざまなドリンクに加えることができる

次の商品として、2つ以上の卵白タンパク質から構成される機能性製品を開発しており、2022年の発売を目指している。これが代替卵白EggWhiteであるかは定かではない。

The EVERY Companyは、世界のタンパク質をその作り手である動物から切り離すというミッションのもと、2014年にクララフーズとして設立し、今年社名を変更した。

EVERYのタンパク質を使って作られたパウンドケーキ 出典:The EVERY Company

「B2B原料プラットフォームににとって絶好のチャンスです」と創業者兼CEOのArturo Elizondo氏はプレスリリースで述べ、「世界の大手食品会社がよりクリーンで、環境に優しく、持続可能な方法で製品を提供しようとしたとき、利用できる選択肢はほとんどありません。当社は、世界最大及び最小の食品会社が妥協することなく、アニマルフリーな未来に移行するのを実現できる申し分のない立場にあります」とコメントしている。

The EVERY Companyは新たな資本注入により、アニマルフリーなタンパク質をあらゆる場所のすべての人に届けるというビジョンのもと、精密発酵タンパク質製品を販売するための供給ルートの全国展開を目指す。

 

参考記事

The EVERY Company Closes Oversubscribed $175 Million Series C Round as It Drives Scale-up of Its B2B Animal-free Protein Platform

The Every Company Raises $175M to Crack Open the Precision Fermentation Egg Market

The EVERY Company raises $175m to expand ‘animal-free’ protein platform

 

関連記事

アイキャッチ画像・GIFの出典:The EVERY Company

 

2022年1月セミナーはこちらから▼

 

***無料レポートプレゼントのご案内***

無料メールマガジンに登録いただいた方限定で、 

国内外の培養肉開発に取り組む企業をまとめたレポートを無料でお配りしております。

●全66社

●全15ページ

の無料レポートです。

登録は1分で終わりますので、ぜひこの機会にご利用ください。

メールマガジンにご登録いただいた方には、 週1~2回フードテックの最新ニュースをお届けしております。

↓↓↓↓↓

メールマガジン登録はこちらから

 

>> <<

関連記事

  1. 中国の植物肉HEROTEINが米培養油脂Mission Barn…
  2. Motif FoodWorksが約249億円を調達、植物肉をアッ…
  3. アニマルフリーなチーズを作るChange Foodsが約2.3憶…
  4. ビヨンドミートが新しいビヨンドバーガーを5月に全米小売で発売
  5. 代替マグロの米Kuleanaが販路拡大、オンラインストアでの販売…
  6. イスラエルのImagindairyは精密発酵でアニマルフリーな乳…
  7. エリンギ由来のジャーキーを作るハワイ発のMoku Foods
  8. 独自ヘムを開発する豪代替肉v2foodが約58億円を調達、中国・…

おすすめ記事

米培養肉Upside Foods、培養肉用のアニマルフリーな増殖培地を開発

アメリカの主要な培養肉企業Upside Foods(旧称メンフィスミーツ)はアニ…

ビヨンドミートが代替ミルクにも参入か?ビヨンドミルクの商標を出願

アメリカの代表的な代替肉企業ビヨンドミートが、代替ミルクへの参入を進めている可能…

【完全食】ベースクッキーの実食レビュー|罪悪感のない間食にぴったり【口コミ・評判】

橋本社長の理念に惚れてから始めた完全栄養食ベースフード。今年6月に新しく…

イート・ジャストの培養肉部門GOOD Meatが約110億円を調達、今年の調達総額は約305億円に

イート・ジャストの培養肉部門GOOD Meatは先月、9700万ドル(約110億…

スイスの培養肉企業Mirai Foodsがシードで約2億3千万円を追加調達

スイスの培養肉企業Mirai Foodsが追加で180万ユーロ(約2億3千万円)…

食肉生産者を培養肉生産者に変えるドイツ企業Innocent Meatの「Clean meat as a service」

培養肉はクリーンミート、細胞培養肉とも言われ、動物を殺さずに食肉を生産する新たな…

Foovoセミナーのお知らせ

▼聞き流しフードテックニュース▼

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業66社をまとめたレポート(全15ページ)を無料でお配りしております。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(01/19 16:29時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(01/19 10:14時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,881円(01/19 21:24時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP