南米初の培養脂肪企業Cellva Ingredientsがシードラウンドで650万レアル(約1億9800万円)を調達した。これは昨年9月の130万ドル(約1億9500万円)の資金調達に続くものとなる。
ブラジルでは最近、新規食品の規則を更新する決議が発表された。今後はCellvaをはじめ、南米での細胞培養製品の開発が加速すると予測される。
ブラジル初の培養脂肪企業Cellva
2022年設立のCellvaは、豚の培養脂肪を開発するブラジル初の培養脂肪企業だ。
昨年2月には、最初のプロトタイプを発表、3月には不死化細胞を樹立した。昨年6月には、メディア向けに初となる試食会を開催し、培養豚脂肪を使用したソーセージを発表した。
Cellvaはこの時点で、培養豚脂肪の生産期間を従来の24ヵ月から21日間に短縮している。飼育期間が約6ヶ月の豚、収穫・生産に3-4年かかるパーム油と比較すると、短期間で森林破壊など環境破壊を伴わずに効率的に脂肪を作ることができる。
植物肉を超えてチョコレートなど製菓もターゲットに
Exameの報道によると、現在は1ヶ月で1キロの培養脂肪を生産できる。また、動物脂肪に多い身体に良くないとされる飽和脂肪酸については、細胞の培地を調整することで、脂肪酸プロファイルを改善することができるとExameによる過去のインタビューで語っている。
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アイキャッチ画像の出典:Cellva