Foovo Deep

ゲノム編集で食・農業の変革を目指す米Pairwiseが新たな戦略を発表

 

ゲノム編集技術を活用して農産物を開発する米Pairwise(ペアワイズ)は先月、ゲノム編集食品を市場に投入するための新たな戦略を発表した

Pairwiseは昨年5月、アメリカ初のCRISPR食品であるリーフ野菜Conscious Greens発売した

Pairwiseは、栄養価が高いものの、わさびのような鼻をつく匂いと辛味が難点とされてきたからし菜について、ゲノム編集技術により辛味と匂いのないからし菜を開発、Conscious Greensブランドとして発売した。

販売は成功し、消費者・シェフからの反応も良好だったが、Food Navigatorの報道によると、PairwiseはConscious Greensの販売を中止し、パートナーによる販売、新製品の開発に焦点をあてる方針に転換した。

同社は現在、からし菜に続き、種なしベリー・チェリー、気候変動に対応した低身長トウモロコシバナナ、コーヒーなどの「革新的な」新品種の市場投入を目指している。

CRISPRなどゲノム編集技術についてはこちらの記事でわかりやすく解説している(より詳しい解説はこちら)。

Pairwise、ゲノム編集食品の開発加速のために戦略をシフト

出典:Pairwise

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Pairwise

 

関連記事

  1. 精密発酵スタートアップが欧州の「不透明な」規制枠組みの改善に向け…
  2. 代替母乳のBiomilqがシリーズAで約24億円を調達
  3. フードロス削減のために米Surge Alertが開発した気候モニ…
  4. MicroSaltは通常の半分量で、同じ塩味を実現する画期的な塩…
  5. 培養うなぎセミナー動画(北里大学・池田大介先生)|2023年9月…
  6. 精密発酵で乳タンパク質を開発するBon Vivantが約24億円…
  7. 培養脂肪の英Hoxton Farmsが約32億円を調達、ロンドン…
  8. 独Cultimate Foods、培養脂肪を使用したハイブリッド…

精密発酵レポート好評販売中

おすすめ記事

英Ivy Farm、欧州最大の培養肉パイロット工場をオープン

イギリスの培養肉スタートアップIvy Farmが、培養肉のパイロット工場を正式に…

ポーランドNapiFerynがなたね油粕から代替タンパク質Rapteinを開発|大豆にかわる新しい植物性タンパク質となるか?

万能の肥料として活用されるなたね(菜種)油粕。なたね油粕とは、アブラナか…

極限環境微生物で代替パーム油を開発するシンガポール企業Biteback Biotechnology|創業者インタビュー

微生物を活用した代替パーム油の開発が活発化している。今年3月には、油脂酵…

食肉大手JBSが培養肉に参入、培養肉企業BioTech Foodsの買収で合意

ブラジルの食肉加工世界最大手JBSは18日、スペインの培養肉企業BioTech …

米Wild Earth、2023年に細胞培養によるペットフード製品を市販予定

細胞培養で代替ペットフードを開発するWild Earthは先月、細胞由来のミート…

米Lypid、独自のビーガン脂肪を使用した代替豚バラ肉Lypid Pork Bellyを米・アジアで発売

植物肉向けの代替脂肪を開発する米Lypidは4月、独自の代替脂肪を使用した植物性…

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

精密発酵レポート好評販売中

Foovoの記事作成方針に関しまして

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(07/26 13:09時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(07/26 22:36時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(07/27 02:20時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(07/26 19:03時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(07/27 11:34時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(07/26 22:02時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP