妥協なき代替砂糖の開発に取り組む会社がある。イスラエルのSweet Balanceだ。
代替砂糖に取り組む企業は数社確認されているが、Sweet Balanceの強みは、カテゴリ毎に代替砂糖をオーダーメイドできることにあるという。
Sweet Balance共同創業者兼CEO(最高経営責任者)のYoav Dagan氏に現状の取り組み、今後の展望について話を聞いた。
巨大な代替砂糖市場
インタビュー冒頭でDagan氏は、「代替砂糖には大きな市場があります」と述べた。
Future Market Insightsによると、代替砂糖市場は2023年の171億3000万ドル(2兆5400億円)から2032年には285億7000万ドル(約4兆2300億円)へ成長すると予測される。代替砂糖が求められる背景には、糖尿病など生活習慣病の増加と、食品・飲料メーカーにおける健康志向食品の製造需要がある。
WHOは成人・子供が1日に摂取する砂糖摂取量を総エネルギー摂取量の10%未満に抑えることを推奨しているが、コカ・コーラに16年間に勤めたDagan氏は「砂糖を減らすのは簡単ではありません」と言う。
市販されている代替砂糖は、後味や機能性の面で課題を抱えている。一方、消費者は味に妥協したくない。
Sweet Balanceは、砂糖の味、機能性を備えた代替品がない現状の課題を解決するため、イスラエル・イノベーション庁の資金提供を受けて2021年に設立された。
3つの成分を使用した代替砂糖
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アイキャッチ画像の出典:Sweet Balance