Foovo Deep

鮮度延長コンテナを開発した米RipeLocker、エクアドル進出に向けて物流業者AgroIdeasと提携

 

農産物や花の鮮度期間を延長する独自コンテナを開発した米RipeLockerは先月、エクアドルの貯蔵・物流業者AgroIdeasとの提携を発表した

二社の提携はエクアドル市場へRipeLockerのコンテナ導入を目的としており、まもなくエクアドルで利用可能になるとしている。

同社はこれまでにフレッシュホップブルーベリーチェリーの使用でコンテナの商用利用を実現している。

RipeLockerがエクアドル進出に向けて同国物流業者と提携

RipeLockerコンテナ内のトレイに敷き詰められたブルーベリー 出典:RipeLocker

2016年に設立されたワシントン州シアトルに拠点を置くRipeLockerは、収穫後の農産物、花、木の実の鮮度を数週間から数ヵ月延長する独自コンテナを開発した。

内部の気圧とガス組成(酸素と二酸化炭素)を管理する同社技術を搭載したコンテナは、生鮮食品の種類に基づいて、内部圧力、酸素、二酸化炭素レベルなどの動作パラメータを調節し、鮮度を延長する。同社コンテナを使用することで、農産物や鮮花を航空輸送ではなく海上輸送で出荷できるようになるため、二酸化炭素排出量を44分の1に削減できるという

出典:RipeLocker

RipeLockerは既存のコールドチェーンに簡単に導入できるよう、パレットサイズのコンテナを設計した。コンテナの設計、操作方法で特許を取得している。

二社の提携により、AgroIdeasはエクアドルにおけるRipeLockerの独占販売代理店として、エクアドルの生産者、梱包業者、出荷業者にRipeLockerのソリューションを提供する。

フレッシュホップ、ブルーベリーなどで商用利用を実現

出典:RipeLocker

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:RipeLocker

 

関連記事

  1. 培養肉用の食用足場を開発する米Matrix Meatsがシードラ…
  2. 機能性成分としての培養タンパク質粉末を開発する韓国のSimple…
  3. Index Biosystemsが開発したバイオ由来の微細バーコ…
  4. 培養マグロを開発するWanda Fishが約10億円を調達
  5. イスラエルのImagindairyは精密発酵でアニマルフリーな乳…
  6. 誰もが食べられるグルテンを開発するUkko、食品アレルギーにパラ…
  7. 米Plantible Foodsがウキクサ由来の植物性代替卵を発…
  8. 携帯可能なアレルギーセンサーを開発するAllergy Amule…

おすすめ記事

米Brown Foodsが培養全乳「UnReal Milk」を発表|研究室での生成に成功

2025年3月7日更新2021年に創業したボストンに拠点を置くスタートア…

アメリカで広がるスムージー自販機Bleni Blends|サラダからピザまで:次世代自販機の成功と撤退

国内でオレンジを搾ってジュースにしてくれる自動販売機が登場する中、アメリカではス…

韓国のINTAKEが約13億円を調達、精密発酵と海藻由来の代替タンパクでグローバル展開へ

微生物発酵による代替タンパク質でアメリカ進出を目指す韓国のフードテック企業INT…

オランダ政府が細胞農業に約82億円の出資を発表、国の成長計画として培養肉産業を支援

オランダ政府は、国家成長基金(National Growth Fund)の一環と…

ネスレが精密発酵によるミルク「Cowabunga」の試験販売を開始

ネスレは今月、精密発酵企業パーフェクトデイの乳タンパク質を使用したミルク製品「C…

培養肉企業フューチャーミートが約394億円を調達、生産コストを110gあたり1.7ドルに削減

イスラエルの培養肉企業Future Meat(フューチャーミート)は20日、シリ…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

最新記事

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(10/12 16:05時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(10/12 02:31時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(10/12 06:09時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(10/12 22:05時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,980円(10/12 14:06時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(10/12 01:24時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP