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微生物発酵で赤色着色料を開発するChromologicsが約8億円を調達

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微生物発酵により着色料を開発するChromologicsが、シードラウンドを600万ユーロ(約7億9000万円)でクローズしたことを発表した。

このラウンドはBlue Horizon VenturesNovo SeedsVækstfondenNordic Food Techのほか、エンジェル投資家Giampaolo Cagnin氏が参加した。

この調達により、これまでの調達総額は790万ユーロ(約10億円)となる。

Chromologicsは真菌を発酵させて赤色着色料を開発するデンマークのスタートアップ。

精密発酵という近年注目される技術によって生成される着色料は、ヴィーガン、コーシャ、ハラールの食事にも使用できるため、カルミンなど動物をベースにした着色料よりも幅広いニーズに対応できるものとして期待される。

出典:Chromologics

精密発酵では通常、目的のタンパク質を作るよう遺伝子組換えされた微生物を生産工場として、目的タンパク質を生成させる。

代表的な例がアメリカのパーフェクトデイで、同社は遺伝子組換えした酵母を用いて乳タンパク質を製造している。

これに対し、Chromologicsは遺伝子組換えされていない微生物を使用する。

発酵が完了すれば、着色料と微生物は分離され、着色料のみを処理する。

「最終的に残る赤色着色料にはアレルギーを引き起こすタンパク質は一切含まれません」(CEOのGerit Tolborg氏)

Chromologicsによると、同社の赤色着色料ChromoRedはカルミンと同様の安定性を持ち、pH、温度に安定で、味や匂いはなく、水に溶ける性質を持つ。

微生物発酵で生産するため、室内で年間を通じて安定した製造が可能となり、気候の影響を受けない。

植物ベースの着色料と比較して、原料を栽培するための多くの土地や水を必要とせず、サステイナブルな着色料となる。

ChromoRedを使ったマフィン 出典:Chromologics

この20年で、天然着色料市場は合成着色料を上回り、着色料の主流となりつつある。しかし、天然着色料にはいくつかの課題が指摘される。

その1つが、エンジムシの雌の体から得られるカルミンが、動物由来であるためヴィーガンには対応できないことだ。

これに対し、植物ベースの着色料の場合、光、pH、温度が色合いに影響を及ぼす可能性があり、安定性の課題が指摘される。

Chromologicsの微生物ベースの着色料は、動物由来成分を含まず、植物ベースの着色料より安定であることから、新しい着色料として今後の成長が注目される。

同社は現在、アメリカとヨーロッパでの許認可取得に向けて取り組んでいる。

今回調達した資金で、承認作業を早め、生産を産業規模までスケールアップするほか、潜在クライアントとの交渉を進める。この調達で、さらに多くの食品企業と交渉し、発酵着色料の試験運用を進めたい考えだ。

現在は赤色の発酵着色料を可能な限り早期に市場へ出すことに注力しているが、長期的には黄色やオレンジ色などほかの製品開発もしたい考えを明らかにしている。

 

参考記事

Chromologics: Precision fermentation addresses ‘main challenges’ facing natural colours

Chromologics in a €6M seed round from Blue Horizon Ventures, Novo Seeds and Nordic Food Tech.

 

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アイキャッチ画像の出典:Chromologics

 

 

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