Foovo Deep

レタスを活用して乳タンパク質を開発するイスラエル企業Pigmentum

 

植物を使った代替乳製品や、微生物を活用した精密発酵による代替乳製品の開発が進むなか、レタスを活用して乳タンパク質を開発する企業が登場した。

その手法とは、植物に遺伝子を導入し、植物を「バイオリアクター」「ミニ工場」として目的の成分を生産する分子農業だ。

Tal Lutzky氏Amir Tiroler氏Alexander Vainstein教授の3名により設立されたイスラエル企業Pigmentumは、ロメインレタスを使って乳タンパク質の1つ、カゼインタンパク質を生産している。

レタスを活用して乳タンパク質を開発するPigmentum

出典:Pigmentum

Pigmentumは遺伝子組換えしたロメインレタスを温室に植え、特別な肥料で栽培し、数週間後に収穫する。通常のレタスにはもちろん、カゼインタンパク質は含まれていない。

一見すると普通に見えるレタスがカゼインタンパク質を生産できるのは、遺伝子組換えされているからだ。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Pigmentum

 

関連記事

  1. Pairwiseがゲノム編集野菜を上市するためConscious…
  2. ScaleUp Bio、微生物発酵の商用施設についてシンガポール…
  3. Avant Meatsが中国バイオ医薬品企業QuaCellと提携…
  4. VowとORF Genetics、アイスランドで欧州初の培養肉試…
  5. 培養ウナギ肉の開発に取り組む北里大学・池田大介准教授にインタビュ…
  6. 魚の培養脂肪を開発するインパクファット|日本人研究者がシンガポー…
  7. Space Fが韓国初の培養鶏肉と牛肉、そして培養豚肉プロトタイ…
  8. 培養肉未来創造コンソーシアム、大阪万博で培養肉の実物を展示|家庭…

おすすめ記事

不二製油のカカオフリーチョコレート「アノザM」を試食──新カテゴリーでカカオ危機に挑む

アノザM(左) Foovo(佐藤)撮影不二製油は3月、カカオ原料を一切使用しない代替ミルクチョコ…

Wilk、細胞培養乳脂肪を使った「世界初」のヨーグルトを開発するプロジェクトを始動

細胞培養による代替母乳・ミルクを開発するイスラエルのWilk(旧称Bio Mil…

スペインのLibre Foodsが菌糸体由来の代替鶏胸肉を発表、2024年に発売へ

菌糸体を活用して代替肉を開発するスペイン企業Libre Foodsは先月、欧州初…

NewFishが微細藻類由来のタンパク質粉末を開発、米国スポーツ栄養市場進出を目指す

微細藻類を活用した代替タンパク質を開発するニュージーランドのNewFishは今月…

ShiruがAIプラットフォームで開発した最初の製品「OleoPro」を商用化

アメリカのバイオテック企業Shiruは今月、AIを活用した最初の食品原料の商用化…

日本の培養肉市場に明確なルールを:JACAが提言、情報集約の窓口設置を

培養肉のルール形成に取り組む細胞農業研究機構(JACA)は先月21日、培養肉など…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(07/01 15:26時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(07/02 01:25時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(07/02 05:19時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(07/01 21:27時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(07/01 13:28時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(07/02 00:32時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP