植物を使った代替乳製品や、微生物を活用した精密発酵による代替乳製品の開発が進むなか、レタスを活用して乳タンパク質を開発する企業が登場した。
その手法とは、植物に遺伝子を導入し、植物を「バイオリアクター」「ミニ工場」として目的の成分を生産する分子農業だ。
Tal Lutzky氏、Amir Tiroler氏、Alexander Vainstein教授の3名により設立されたイスラエル企業Pigmentumは、ロメインレタスを使って乳タンパク質の1つ、カゼインタンパク質を生産している。
レタスを活用して乳タンパク質を開発するPigmentum
Pigmentumは遺伝子組換えしたロメインレタスを温室に植え、特別な肥料で栽培し、数週間後に収穫する。通常のレタスにはもちろん、カゼインタンパク質は含まれていない。
一見すると普通に見えるレタスがカゼインタンパク質を生産できるのは、遺伝子組換えされているからだ。
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アイキャッチ画像の出典:Pigmentum