イスラエルのスタートアップは自宅でチョコレートを作れるChocomakeを開発している。
Chocomakeは、調理台に置けるコンパクトなチョコレートメーカー。使い方はアプリからレシピを選び、材料を入れるだけ。あとはChocomakeが混合、テンパリング(温度調整)を自動でやってくれる。完了したら、好みの型にチョコレートを流し込んで固めれば出来上がりだ。
何を加えるかは自分で決められる。ビター、ヴィーガン、アレルギーフリーなチョコレートを自分で作れる。
Chocomake創業者のLiora Omerは、糖分を抑えたりヴィーガンなど食事制限のある人や自分でチョコレートを作りたい人をターゲットにしている。
現在はまだ試作段階で、価格は未定(商品名は変更の可能性あり)。本体のほか特別レシピ用のキットの販売も考えている。レシピはカスタマイズ可能だという。
Chocomakeと似たチョコレートメーカーには、CocoTerraがある。アメリカのシリコンバレー発で、世界で最初に登場した家庭用チョコレートメーカーだ。
CocoTerraも価格は未定だが、
①カカオニブをすりつぶす
②精製
③練り上げる
④テンパリング(温度調整)
⑤型に流し込む
の全工程を装置がやってくれる。
ChocomakeもCocoTerraもコーヒーメーカーほどの大きさで似ているが、両者の違いは次の2点。
カカオニブをすりつぶす | 型のタイプ | |
Chocomake | ✖ | 複数の型に流し込める |
CocoTerra | 〇 | リング型のみ |
カカオニブとは、カカオ豆を砕いたあと、皮を取り除いた部分のこと。
3Dプリンターで作るチョコレートが複雑な形状の製造を得意とするのと比べると、ChocomakeやCocoTerraは味を個人の好みにカスタマイズできるのが魅力だ。
ChocomakeやCocoTerraを喜ぶのはヴィーガンだけではないはずだ。カフェやレストランが集客やオリジナル商品で差別化するうえで有効なツールになるだろう。
参考記事:
Chocomake’s Countertop Device Lets You Make Your Own Chocolate
アイキャッチ画像の出典:Chocomake