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個人から企業まで|貼るだけで果物の鮮度を保持するシールを開発したRyp Labsとは

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アメリカ、ワシントン州を拠点とするRyp Labsは、果物の保存期間を最大14日間延ばすソリューションを開発している。

当初は果物に貼るだけで鮮度を保持できるシールの開発に注力していたが、現在は、食品のフードロスを削減するさまざまなアプリケーションを開発している。

果物に貼るだけで鮮度を保持する天然由来のStixFresh

植物は有害な環境から自身を守るために化合物を放出する。

Ryp Labsはこの天然の防御システムで活躍する化合物を利用して、果物が収穫後に微生物に対抗できるようにし、早すぎる腐敗を遅らせることで、鮮度と保存期間を延ばすソリューションを編み出した。

それが果物に貼り付けるだけのシールStixFreshだ。

出典:Ryp Labs

特許出願中のStixFreshには植物が自分を守るために放出する化合物が含まれている。

StixFreshを農作物に貼ると、シールに含まれる化合物が気化し、農作物の周りに保護層が生成され、塾しすぎや腐敗から農作物を守る仕組みとなる。

Ryp Labsによると、放出される化合物は農作物の種類によって異なる。

出典:Ryp Labs

StixFreshは、リンゴ、ナシ、アボカド、キウイフルーツ、マンゴー、オレンジなど比較的大きな果実に使用できるが、ブルーベリーやブドウなど小さな果実に個別に貼るのは手間と時間がかかり、現実的ではない。

そこでRyp Labsは、ベリーなど小さい果実については、貼るシールではなく、小袋を収穫後に木箱に入れるだけのソリューションを考えている。

Ryp Labsによると、小売業者や卸売業者と既に、小袋・シール製品の試験運用を実施している。ストロベリー、ブルーベリー、ネクタリン、マンダリンオレンジで損失を15~30%減らすことができたという。

2022年に市販化、いずれは肉や花にも展開予定

出典:Ryp Labs

現在、StixFreshは開発の最終段階にあり、2022年早期にStixFreshを販売する予定でいる。

最初の投入市場はアメリカ、ヨーロッパとなる可能性が高い。

鮮度を維持する小袋タイプについては、食品生産者や販売業者向けにライセンスアウトする可能性も考慮している。

創業者・CEOのMoody Soliman氏は消費者向けの商品開発について次のようにコメントしている。

消費者は次のターゲット層です。当社の目標は、消費者が自宅で簡単に剥がして商品に貼れるシール、またはケースや冷蔵庫に入れて生鮮品が早期に腐敗しないように保持するような小袋を提供することです」(Moody Soliman氏)

出典:Ryp Labs

Ryp Labsは最終的にはシーフード、家禽、卵、乳製品、切り花、植物、肉など、さまざまな商品へ適用範囲を広げたいと考えている。

肉への適用については次のようにコメントしている。

「肉に含まれるカビや細菌などの微生物は、タンパク質や脂肪を分解し、腐敗を引き起こします。

理論的には、これらの微生物を直接標的にして、微生物が繁殖し、人が食べるのに危険または不快なレベルに達するのを阻害または遅くすることで、効果的に賞味期限を延ばすことができます。ただ、今後の計画ではありますが、肉製品での配合はまだテストしていません。」(Moody Soliman氏)

生鮮品の鮮度を保持するソリューションに取り組む企業には、Ryp Labsのほかに、植物由来のスプレーを開発するApeel、輸送箱に入れる小袋タイプを開発するHazel Technologies、鮮度を保持する特殊コンテナを開発するRipeLockerなどがいる。

これら他社はB2Bのビジネスがメインとなるが(Apeelは発展途上国の農家も支援している)、Ryp Labsは個人の消費者が商品購入後に自宅で活用できるソリューションも考えている点で、市場への影響力が大きい。

最初はスーパーなど小売店で販売される果物にStixFreshが貼り付けられる形で市場に投入されるが、今後は幅広いカテゴリーで企業、個人のフードロスを防ぐツールとして普及していくだろう。

 

参考記事

Ryp Labs, Formerly StixFresh, Goes Beyond Stickers to Protect Produce

Tiny Sticker is a Big Food Waste Reducer

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アイキャッチ画像の出典:Ryp Labs

 

 

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