植物性原料を使った代替肉が普及するなか、代替肉をより本物に近づける試みとして、細胞培養による培養油脂の開発が進んでいる。
植物ベースの代替肉はキャノーラ油など植物油脂を使用して、動物肉の「肉らしさ」を再現している。しかし、環境負荷と風味改善の側面から、本物の「油脂」の使用を検討する向きもある。
ベルギーの培養油脂スタートアップPeace of Meatが実施した調査によると、植物肉企業の68%が、培養油脂が代替肉の食感を改善するならば使用したいと、使用に前向きな回答をしている。
培養油脂で規制当局のGOサインを獲得した企業はまだないが、アメリカのMission Barnsは先月、ソーセージを始めとする食肉加工企業Silva Sausageとの提携を発表した。