Foovo Deep

菌類由来の熱安定性に優れたビーガン着色料を開発するMichromaとは

 

アルゼンチンのMichroma(ミクロマ)は菌類を活用してビーガンな赤色着色料の開発に挑戦している。

現在、フードテック業界で密かに熱いのが従来の動物由来着色料または合成着色料に代わるビーガンな代替着色料だ。そのリストに新たにMichromaが加わった。同社は菌類由来の熱に安定な赤色着色料を開発している。

クリスパーで実現した機能性に優れた菌類由来の着色料

出典:Michroma

Michromaは、合成生物学と発酵技術を活用して、菌類由来の着色料を開発している。

同社のホームページには現時点では情報はないが、Ingredients Network.comには「菌類のバイオファクトリーと精密発酵により素材の生産方法を改革し、サステイナブルで費用対効果が良く、スケーラブルな方法で次世代の天然素材を生産する」と書かれている。

同社最初の商品は、pHと熱に安定で、ビーガンかつコーシャ、ハラールに対応した赤色着色料となる。

Michromaはクリスパーキャスナインというゲノム編集技術によって糸状の非GMOな独自菌株を開発した。

出典:Michroma

この菌類を活用し、バイオリアクターの中で栄養を与えることで菌類に着色料を生産させる。菌類が培地中に分泌した着色料をろ過、乾燥し、濃縮させて最終産物とする。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

関連記事

  1. ポーランドのFresh Insetが開発した鮮度保持シール「Vi…
  2. 二酸化炭素でタンパク質を作るArkeon Biotechnolo…
  3. Jellatechが約5億円のシード資金を調達、細胞由来コラーゲ…
  4. 使用済みビール酵母から代替タンパク質を開発するYeastupが約…
  5. ホームメイド料理をデリバリーするShefが約22億円を調達
  6. ダノンが精密発酵企業Imagindairyに出資、細胞農業企業で…
  7. Pairwiseがゲノム編集野菜を上市するためConscious…
  8. 植物食品のゲームチェンジ:Motif FoodWorksが植物性…

おすすめ記事

韓国の培養肉企業SeaWith、2030年までに培養ステーキ肉を1kgあたり3ドルへ

培養肉を開発する韓国企業Seawithが、新たな目標を発表した。同社はこ…

マイコプロテイン企業Mycorenaが正式な倒産申請を発表、新たなオーナーで事業の継続へ

欧州の代表的なマイコプロテイン企業Mycorenaが正式に倒産申請をしたことが発…

米Lypid、独自のビーガン脂肪を使用した代替豚バラ肉Lypid Pork Bellyを米・アジアで発売

植物肉向けの代替脂肪を開発する米Lypidは4月、独自の代替脂肪を使用した植物性…

スイスの培養肉企業Mirai Foodsがシードで約2億3千万円を追加調達

スイスの培養肉企業Mirai Foodsが追加で180万ユーロ(約2億3千万円)…

精密発酵:8ヵ月にわたる企業・政府動向の全記録【Foovo独自調査】

昨年にPerfect DayのB2Bシフトが報じられ、1月にはPerfect D…

ドイツの培養脂肪Cultimate Foodsが約1億円を調達、植物肉用の脂肪提供を目指す

ドイツを拠点とする培養脂肪スタートアップのCultimate Foodsがプレシ…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

最新記事

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(10/12 16:05時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(10/12 02:31時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(10/12 06:09時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(10/12 22:05時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,980円(10/12 14:06時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(10/12 01:24時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP