フードテック

Steamboxの蒸気で温められるランチボックスで職場の電子レンジが不要になる?

 

会社、学校で温かいお弁当を食べようと思ったら、選択肢は3つくらいしかない。デリバリーを注文するか、店に買いに行くか、電子レンジで温めるか。

オランダ、デン・ハーグを拠点とするSteamboxはランチタイムに新しいソリューションを提供する。

同社は時間・場所を選ばずに温められるランチボックスを開発した。ボタンを押すだけで、お弁当を約10分で温められる。

出典:Steambox

使い方はシンプルだ。朝、外出前にランチボックスに水を追加し、食べる時間になったら、ボタンを押すだけ。ランチボックス内部の水が加熱され、蒸気により8-12分ほどで温めが完了する。

充電可能で、1回の充電で3食分を温められる。蒸気で加温するため、栄養素が失われることもない。同僚が電子レンジを使い終わるのを待つのも不要になる。時間・場所を選ばないだけでなく、食べ残した弁当を再度食べる時にも温められるため、フードロス削減にも役立つ。

ランチボックスで悩ましいソース漏れも対策済みだ。特許出願中の技術による2重密閉で漏れを防止する。

出典:Steambox

Steamboxはアプリを通じた管理もできる。アプリ上でレシピを探したり、摂取カロリーを確認したり、温め強度を調整したりできる。

ランチボックスの蓋には竹を使用している。全体のサイズは24cm×15.5cm×7.6cmとやや大きいものの、バッグに入れて持ち運べるサイズとなっている。

Steamboxは2019年にクラウドファンディングを実施し、19万ドル以上を調達、購入者は1200人を超えた。2020年のCESに出展し、CES2022にも出展する。

Steamboxの温められるランチボックスの登場により、オフィスに電子レンジを置く必要がなくなるかもしれない。

 

参考記事

CES 2022: Steambox To Show Off Self-Heating Lunchbox

Steambox: The Self-Heating Lunchbox

 

おすすめ記事

アイキャッチ画像の出典:Steambox

 

関連記事

  1. 果物の鮮度保持シールStixFRESHを開発する米Ryp Lab…
  2. 植物性ハチミツの米MeliBioをスイスのFoodYoung L…
  3. 【参加レポート】第5回フードテックWeek:次世代型綿あめ製造機…
  4. ポーランド企業Fresh Insetセミナー動画(英語)|202…
  5. 廃棄される果物の皮からドライフルーツを製造するRINDが約6.7…
  6. Apeel Sciences、鮮度を保てるプラスチックフリーなキ…
  7. バナナの追熟をAIで予測する米Strellaのソリューション
  8. 英Tropic、「12時間変色しないバナナ」をゲノム編集で開発|…

おすすめ記事

細胞培養ミルクを開発するカナダのOpalia、大手乳業サプライヤーHoogwegtから購入注文を受注

牛に依存せずに、細胞培養ミルクを開発するOpalia(旧称Bettermilk)…

マイコプロテインから飼料、燃料まで|東京理科大発MycoGenome、独自の真菌ゲノム編集技術で社会課題の解決に挑む【インタビュー】

代表取締役社長の林修氏 Foovo(佐藤あゆみ)撮影 BioJapan 2025にて東京理科大学…

アニマルフリーな乳製品を開発する英Better Dairyが約2億2千万円を資金調達

このニュースのポイント イギリスBetter …

Upside Foods、シカゴ近郊に商用規模の培養肉工場を建設する計画を発表

アメリカの培養肉企業Upside Foodsは、イリノイ州シカゴ近郊のグレンビュ…

コンタクトレスなキオスク型スムージーロボットBlendid、株式投資型クラウドファンディングを開始

新型コロナウイルスの発生で、急速な変化を求められている分野の1つがフードロボット…

酵母由来の代替パーム油で2023年上市を目指す英Clean Food Group

イギリスを拠点とするClean Food Groupは、パーム油に代わる酵母由来…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(12/24 16:26時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(12/25 03:08時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(12/25 06:43時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(12/24 22:27時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(12/24 14:27時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(12/25 01:50時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP