代替プロテイン

Wilk、細胞培養乳脂肪を使った「世界初」のヨーグルトを開発するプロジェクトを始動

 

細胞培養による代替母乳・ミルクを開発するイスラエルのWilk(旧称Bio Milk)は6日、細胞培養乳脂肪を使った最初のヨーグルトを開発する新しいプロジェクトの立ち上げを発表した

製品が完成すれば、細胞培養による乳脂肪を使用した世界初のヨーグルトになる。

細胞培養乳脂肪を使った世界初のヨーグルト開発プロジェクトを始動

イメージ画像

Wilkのヨーグルトには、細胞培養による脂肪のコア成分が含まれており、十分な必須栄養素のほか、本物の乳脂肪にのみ見られる固有の栄養上の利点を有しているという。

完成すれば細胞培養の乳成分を組み込んだ最初の食品製品となる。初期の段階では、Wilkの細胞培養技術の実行可能性を検証するものとなるという。

今回発表されたプロジェクトは6ヵ月を予定しており、最終的には細胞培養による動物性乳脂肪を製品に組み込む。同時にWilkは、施設での細胞培養脂肪の生産能力向上、食品に使用するための最適な脂肪単離方法の確立に取り組んでいる。

WilkでCEOを務めるTomer Aizen氏は次のようにコメントしている。

「乳脂肪は人間の健康と栄養のサポートに不可欠であり、ビタミンD、E、カルシウムなどの重要な栄養素が血液に吸収されるのを助け、抗酸化性、抗炎症性、抗がん特性の豊富な供給源を提供することが以前から証明されています。

これらのコアな特性は代替技術では再現できず、Wilkが本物の細胞培養乳脂肪を含む乳製品を開発する世界初の企業です。私たちは今後も、細胞培養によるミルクと母乳成分の開発にリソースを割いて取り組み、パートナーがより持続可能な方法で、より健康的な製品を生産するのをサポートしていきます」

コカ・コーラを有するCentral Bottling Companyとの協業

出典:Wilk

Wilkは乳児用調製粉乳に使用できる母乳成分の開発にも取り組んでおり、先月、ヒトラクトフェリンの生産に成功したことを発表した。

テルアビブ証券取引所に最初に上場した細胞培養ミルク企業であり、昨年の夏には、イスラエルのコカ・コーラフランチャイズを有するCentral Bottling Company(CBC)から200万ドルの資金を調達している。二社は細胞培養乳製品の開発で協業し、CBCの乳製品工場でWilkの製品をテストすることを発表している

CBCは最近、精密発酵で乳タンパク質を開発するイスラエル企業Remilkとの協業も発表した。この協業では、CBCは新しい製品ラインを開発し、1年以内にイスラエル国内での販売を目指す。

コカ・コーラのほか、乳業メーカーTara Dairyを有するCBCのインフラ・ネットワークを通じて、イスラエル国内で細胞培養・精密発酵の乳製品が上市されるのはそう遠い話ではないかもしれない。

 

参考記事

Wilk Launches Project to Produce World’s First Yogurt Developed Using Cell-Cultured Milk Fat

 

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アイキャッチ画像の出典:Wilk

 

 

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