デンマークのスタートアップ企業EvodiaBioは、食品・飲料業界に向けた持続可能なアロマ生産の主要プレーヤーとなるため、昨年12月、シードラウンドで4500万クローネ(約8億6000万円)を調達した。EvodiaBioは精密発酵を使用して、持続可能なアロマを生産する技術プラットフォームを導入している。
1年半前に設立されたEvodiaBioは、ノボノルディスク財団が資金提供するデンマークのアクセラレーターBioInnovation Instituteから1400万クローネ(約2億7000万円)の財政支援を受けた。残る3100万クローネ(5億9000万円)は、香料・芳香化合物で世界有数の規模を持つドイツのSymrise(シムライズ)、Nordic Foodtech VCなどから提供された。
精密発酵でアロマを開発するEvodiaBioが約8.2億円を調達
本物のビールの味をノンアルコールビールで再現することは醸造業界にとって主要な課題とされてきた。
EvodiaBioは、ノンアルコールビールを最初に取り組むカテゴリだとしている。
EvodiaBioが新たに開発したアロマブレンド「Yops」は、ノンアルコールビールの味を改善し、栽培によるアロマホップの持続可能な代替品になる。「Yops」は重要な芳香分子の生産を可能とする発酵を利用した特許技術に基づいており、「ノンアルコールをビールのように味わうのに最適」だという。
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